苦しさのあまり自分の舌を牙で貫通させて

高級な魚を嗅ぎ分けるのが得意だったげん(住民提供)
【写真】げんの腎臓の数値は「140.0以上」と赤字で測定値突破が示されて

 60代の女性は、白黒模様の「げん」(推定10歳、メス)の最期が頭にこびりついて離れない。同12月上旬、エサを食べなくなったのを心配して動物病院で診てもらうと、腎臓の数値が想定値を振り切るほど悪化しているのがわかった。

「3日入院しても回復せず、せめて最期は大好きな娘に抱っこされて死なせてあげたいと引き取ることにしたんです。娘にすごく懐いていたから。でも自宅に戻ると全身の痙攣が始まって……」(同女性)

 呼吸が早くなり、ハムスターのように口をモグモグさせた。やがて犬みたいにハアハアと荒く呼吸するようになり、苦しさのあまり食いしばりすぎて自分の舌を牙で貫通させてしまった。慌てて割りばしをくわえさせた。

 女性の家族は約15時間、食事もせず、つきっきりでげんに声をかけ、体じゅうをさすったという。

「もう、かわいそうで、かわいそうで。こうなるなら安楽死させてあげればよかった」

 と女性は目を赤くする。