人気ロックバンドのボーカル、川上洋平が初めてのドラマで本格的に俳優デビューした。ファンやメンバーをざわつかせた“胸キュン”シーンも堂に入った演技を披露している川上を初特写!

脚本家からご指名、本業にも刺激

「本当に充実した日々を送らせていただいています。端的に言って楽しいです」

 『ウチの娘は、彼氏が出来ない!!』(日本テレビ系水曜夜10時~)で、主演の菅野美穂が演じる恋愛小説家・水無瀬碧を担当するイケメン編集者・橘漱石役でテレビドラマに初挑戦している川上洋平。人気ロックバンド[Alexandros](アレキサンドロス)のボーカルとして活躍する川上だが、脚本を担当する北川悦吏子さんからの“ラブコール”で出演が実現した。

「映画やドラマが好きで、何より北川さんの作品が好きだったので今回、自分が演者として参加できるのは光栄なことだと思いましたし、うれしかったです」

 現場ではミュージシャンと役者の違いを感じつつも刺激を受けている。

「音楽は自分で曲を作って、歌詞を書いて、それを歌い、自分の中にあるものを吐き出していく作業です。演じるということに関しては、脚本家、監督、周りの共演者やたくさんのスタッフがいて、みんなで一緒に作っていきます。その中で自分は、あらかじめ決められたセリフを言うけれども、どれだけ自分の表現を足せられるか。自分が思ったことを監督にもっとこうしてもいいんじゃない、と言われたときには、そういう見方や話し方もあるよなという発見があって、それによって演者のリアクションが変わってくるんです。

 普段は、音という色に言語(歌詞)の彩りをつけているんですけど、口語調のセリフにも色というものが帯びているんだなと感じました。自分の本業にもいい影響を及ぼしてくれると(刺激を)吸収する日々を過ごしています」

 漱石のキャラクターは、北川さんがあて書きした。

自分と通じるところもあるし、自分の性格にまったくない部分もあります。ただ、僕が橘漱石を演じることで(脚本にはない)漱石の余白を自分で埋められるのかなと思っているので、(視聴者の)みなさんが見るときの漱石には僕自身が少し入っているのかな、と生意気ながら思っています」

[Alexandros]川上洋平 撮影/廣瀬靖士

 漱石はスランプぎみの碧を慰めるために「おいで」と両手を広げたり、次第に惹かれる碧とキス寸前になるなど“胸キュン”シーンも。

「ファンから“ドキドキしています”といった声はあります。メンバーは“恥ずかしくて見られない”と言っていますが、僕自身は大まじめに演じていますし、この役を演じ切りたいと思っています

 初共演する菅野とのシーンも多い。

菅野さんは、演技に対してストイックでまじめな方という印象です。昔からドラマや映画で見ていた方だし、憧れの存在でもあります。そういう方の演技に対する姿勢、監督の指示やご自分の意見を話しているところを見たりしたときに、自分の役に対して真摯で脚本の意図をくみとり作品をいいものにしようとされている姿は、本当に素晴らしいなと思いました。

 でも、堅苦しくなるような雰囲気にはしない。ドラマが初めての僕がリラックスできるような雰囲気を作ってくださいます。

 先日は、収録の待ち時間にカフェラテをごちそうになりました。ご自分が飲みたかったのを僕だけでなくエキストラやスタッフ、その場にいた全員に買っている姿に“素敵な座長だな”と思いました。菅野さんとは年齢が近いのですが、1対1での世間話は畏れ多くて、まだできていないです(笑)