世界でもトップクラスの安さに

「新プラン、実際、どうなの?」という疑問に、新田さんは「従来の日本の携帯料金は高いと言われていましたが、一気に下がりました。国際的に見てもかなり安い」と太鼓判を押します。

 プラン内容と価格は、3大キャリアはほぼ横並び。利用料金が3000円未満、しかも5分以内の国内通話がかけ放題で(au povoはオプション)、利用可能データ量は20GB。大手キャリアの従来のプランを1例あげると、利用可能データ量は30GB、通話は30秒あたり22円で、7865円(定期契約ありの場合)。新プランの破格ぶりがわかる。

【3大キャリアの値下げプラン】

プランはいずれも発表されたばかり。未確定なことが多く、これから変更される可能性も。情報はいずれも2/2現在のもの。サービスは3社とも3月から提供予定。

docomo ahamo【月額/2980円】
3社のなかでは、もっとも早くプランを発表。データ通信容量20GB、5分以内の通話無料。手続きは専用サイト、相談はチャット、故障は専用サイトで申し込み。家族割の対象回線にできるのも特徴。

au povo【月額/2480円】
データ通信容量20GBで、料金は500円安い2480円。使い方に合わせてサービスの「トッピング」が自由なのが特徴。他社ではプランに含まれる5分以内のかけ放題は月額500円のオプションに。ほかにも200円で24時間データ使い放題なども。

SoftBank on LINE【月額/2980円】
ソフトバンクがLINEモバイルを吸収してスタートする新ブランド。データ通信容量20GB、5分以内の国内通話無料。LINEで使用するデータはノーカウント。手続きはWEBのほか、LINEでもOK。LINEヘビーユーザーなら見逃せない。

 ただし、注意したいのが、新プランは有人窓口では申し込みや問い合わせはできないこと。申し込みはネットのみ、回線を使うために必要なSIMカードは郵送で送られてくるなど、ハードルが高いと感じる人も多いかもしれない。

「とはいえ、多くの人は新プランかサブブランドに乗り換えることで、半額近くになるはず」と新田さん。今こそ乗り換えどきなのだ。

 週女世代に向けてのアドバイスとして“携帯の乗り換え方法に詳しくならなくてもいい”とのこと。身近に携帯に詳しい人がいたらその人に聞いてみる、家電量販店の有料設定サービスを頼るなど、自分なりの方法を見つけてみよう。また、いま使っているスマホを「SIMフリー」にしておけば、新プランにしてもそのまま使える。その手続きが難しい場合も家電量販店の有料サービスがおすすめだ。

「昔は、NTTの固定電話の受付窓口が街中にありましたが、今はありません。インフラが普及し、みんなが慣れれば、有人窓口は消えていくもの。頼れる先を見つけ、ネットでの手続きに慣れておくよい機会かもしれません」