美しさをキープしつつ、体調も万全にするため、芸能人は独自の健康法を実践している。だが、中にはストイックすぎて逆効果なものも……。『天国と地獄~サイコな2人~』に出演中の高橋一生が徹底していたのは、「一日一食」。専門家が“健康”の視点から○×ジャッジ!

「役作りで女性らしい細くしなやかな体形を目指すため、この1年、“一日一食”を徹底していたようです」(テレビ局関係者)

 ストイックすぎる食生活を送るのは俳優の高橋一生。現在、テレビドラマ『天国と地獄~サイコな2人~』(TBS系)に出演し、外見は男性で中身は女性という難しい役どころをこなす。

 実は、高橋の一日一食は今に始まったことではない。

「“頭が冴える”からなどの理由もあり、15年ほど前から朝しか食べないことが多いようです」(同・テレビ局関係者、以下同)

 体形維持や健康のために、こうした食生活を続ける芸能人は意外と多いという。

「京本政樹さんは30年以上、夕食だけ食べる生活を続けているとか。ほかにもビートたけしさんや水谷豊さん、西川貴教さんも実践されているそうです」

「一日一食」がもたらす健康被害

 はたして、健康にイイのだろうか──。管理栄養士の森由香子さんに話を聞くと、

「管理栄養士としてはオススメしません。短期間で減量したい人には、目に見えた効果が得られるでしょう。しかし一日一食生活を長期間続けてしまうと、健康被害の懸念があります」

 栄養素の中には1度の食事で吸収できる量が限られているものがあるという。

つまり、1食で1日に必要な栄養素をすべて摂取するのは不可能なんです。私の患者さんで以前、ダイエットのため1か月間、一日一食生活をした経験がある方がいました」(森さん、以下同)

 すると、次第に髪の毛が抜けてきた。

「これは身体の組織を作る成分であるタンパク質をはじめ、さまざまな栄養素が不足したために起きたんです」

 不安要素はまだまだある。

「食事の時間があきすぎると食後の血糖値が上がりやすくなるので、膵臓に負担がかかります。また食事量や水分量が減少するので、便秘にもなりやすい」

 特に50代以上の人は控えてほしい、と森さん。

松本潤と京本政樹

「ダイエットなら『プチ断食』のほうをオススメします」

 市川海老蔵や新木優子など、コロナ禍のステイホーム期間を活用して断食を実践する芸能人も多かった。

 昨年には、嵐の松本潤も公式SNSで“5日間水しか摂取しなかった”と明かしている。

「プチ断食には、胃腸を休める効果があります。目安としては1か月に1日程度がいいでしょう」

 さらに、うれしい効果が!

 長寿遺伝子といわれるサーチュイン遺伝子が活性化するためアンチエイジングの効果も期待できるという。

 食べないダイエットにもドラマではないけど“天国と地獄”があるようだ─。

お話を聞いたのは……

森由香子さん
森由香子さん
管理栄養士。日本抗加齢医学会指導士。四谷メディカルキューブにて栄養指導などに従事。『間食ダイエット』(文藝春秋)などの著書も執筆

取材・文/堤美佳子、当山みどり