〈B〉バブル女子タイプ

【特徴】ステータスにお金を全振り!

 買い物で迷ったら高いほうを買い、引っ越しのときは間取りより住所が気になる。新幹線ではすいていてもグリーン車に乗る。SNSで人が高いワインを飲んでいたら張り合いたくなるし、旅行先はつい“映える”場所を選びがち。ステータスがすなわちアイデンティティーになっているタイプ。エネルギッシュで行動力があるぶん「私、頑張っているんだし、いいでしょ」と、使うお金がかさみがちです。

【問題点】老後は一転して破綻の恐れも

 最大の問題点は、老後まで今の生活が続けられない可能性が高いこと。年金生活になったら一気に破綻するおそれがあります。

「華やかに暮らしているように見えた人が、『亡くなったあと、多額の借金が発覚』という例を数多く見てきました。そうなると、残された家族に迷惑がかかります」

 生活レベルを急に下げるのは難しいもの。老後資金は多額で、備えるためには、ある程度の年数が必要です。体力があるうちから、少しずつ生活を見直していきましょう。

【対策1】クレジットカードを厳選

 まずは財布をチェックして、ゴールドカードなど、年会費がかかるクレジットカードが何枚あるか数えてみましょう。年会費とともに、いつ、どんなときに使っているカードか、年会費をペイするためにはどれぐらいの買い物が必要かを考えてみて。
「『1年に1回、おせち料理の注文のときだけ使っている』というような、使用回数が少ないものは、思い切って解約しましょう

【対策2】見えないところで節約

「すべてを最高のものでそろえよう」とせず、一部だけでもプチプラのものに置き換えてみましょう。とはいえ、見栄が生活にうるおいと張りをもたらしているタイプだけに、外から見える部分を変えるのは抵抗が大きいもの。まずは見えないところから手をつけて。

「おすすめは下着から。補正下着やおしゃれ下着をシンプルなユニクロなどに替えれば、着心地もいいし、洗濯もラクになりますよ」

【対策3】保険を見直す

 人から見えないところといえば、固定費の見直しもおすすめです。このタイプは、付き合いで、「いいよ」と、サービスや生命保険などに入りがち。複数の保険に入っている場合は必要な保障だけ残して解約しましょう。

「こまごまとした節約より、大幅に支出を減らせます」

【対策4】コロナ禍を言い訳に

 おしゃれな場所で美味しいものを食べることも、それをSNSにアップするのも大好き。また、SNSではマウンティングで止まらなくなることも。一切やめるのは難しいですが、コロナ禍の今こそ、レストランへ行く頻度を少なくする、高級ワインを開ける回数を減らすなど、できる範囲で節制してみましょう。

「コロナ禍だからね、と言える今が貯めるチャンスです」

【対策5】食品は食べきれる量を買う

 バブル女子タイプにとって、輸入食材店やデパ地下は散財スポット。「美味しそう!」「珍しい」と思ったものを、買いすぎてしまいます。

「手に取る前に、立ち止まって『食べきれるか。使いきれるか』を考えてみましょう」
 無駄を省くだけで、食生活のレベルは変えることなく節約ができるはず。