恋愛ざたなどが原因で転居を繰り返し、19歳で大阪に流れ着く。キャバレーのような大型店『カルーゼル』で働いた。そして、フランスの女優、ブリジット・バルドーを模して髪を金髪に染め、女性ホルモンを打って胸の膨らみとしなやかな身体を手に入れた。

19歳で大阪『カルーゼル』で働く。フランス女優のような金髪になったカルーセル麻紀
【写真】まるでバービー人形! 若かりしころのカルーセル麻紀

最初は女としておしとやかに接客するんだけど、酔うとつい男言葉でベラベラしゃべりまくる癖があったの

 興が乗ると披露するストリップショーもウケ、「ブロンドヘアの面白い子」と評判になった。

 やがて店に出入りする芸能関係者からも贔屓にされ、大阪OSミュージックホールでヌードダンサーとして初舞台を踏む。“カルーゼルで働く麻紀”だから“カルーセル麻紀”と芸名がつけられた。

 一流のダンサーしか踊ることが許されない東京の日劇ミュージックホールにも出演。

 日本テレビの深夜番組『11PM』をきっかけにレギュラー番組を抱える売れっ子となった。歌手や女優としても活躍し、『プレイガール』シリーズや映画『道頓堀川』でも好演している。

「27歳のとき、関口宏さんたちの演劇グループ“いもの群”の『いただいちゃってゴメンネ!』に出していただいて、私のセリフでお客さんが泣いたり笑ったりするのを見て感動したの。それから芝居の魅力に取りつかれて、アングラ劇場や前衛的な芝居小屋にも出演したわ。渋谷のジァン・ジァンで公演した『ゲバラ一九七一 東京』は思い出の作品よ」

 活動の合間に銀座のクラブでホステスとして働き、作家の山口洋子が経営する『姫』に在籍していたこともある。

シーンとしてる席があると、なにこれお通夜なの? おい、ドンペリ持ってこ~い! って。それだけでわ~っと盛り上がって、一発でしたよ(笑)