志村さんの遺産を相続する兄2人には、同時に莫大な相続税が課される。

 仮に志村さんの遺産が10億円だとすると、相続人1人あたりの税金はざっと2億円、合計4億円ほどにもなる計算だ。相続税の納期は、相続が判明した日から10か月以内の納付が義務づけられている。

「俺はマザコン」と言っていた志村さんと、「いちばんのファン」を自覚していた母の和子さん('97年)
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「現状、コロナの影響がずっと続いているので、税務署に理由を申告すれば納付期限の延長が認められるんです。とはいえ、そう遠くないうちには、その大金を一括で納めないといけません。4億円ともなると、さすがにすぐには現金を用意できないんじゃないですかねぇ。自宅などの不動産も処分しないと、なかなか払えないでしょうね……」(前出・芸能プロダクション関係者)

いっそのこと相続放棄しようか

 長引く“宙ぶらりん”状態は、兄たちにとっても大きな心の負担になっているという。古くからの志村家の知人が心配する。

お兄さんたちだって“お金の話なんてアイツとはしたことなかった”って。けんちゃんもお金や財産の管理は無頓着だったみたい……。何がどうなっているのか、どこに何があるのか、まだ全部わからないんだろうね。“いっそ全部、相続放棄をしようか?”なんて話が家族から出たこともあったそうだから……」

 手続きが遅々として進まぬ理由はそれだけではない。

「やっぱり、大切な弟を突然失ったことがショックなんだろうね……。コロナのせいで、入院中ひと目見舞いにも行けず、葬式をあげるどころか、最後のお別れをすることも許されなかったから。知之君は“今も夢に弟が出てくるんだよ。思い出さない日は1日もない”って。気持ちの整理もまだついていないんだ」(前出・知人)

 あれから1年。新型コロナは、いまだに社会全体に影を落としている。残された人々の時間も止めたまま─。