映画見てくださ~い!」

 ファンに向かって大きな声でアピールしたのは東出昌大。大人気シリーズ『コンフィデンスマンJP』最新作の撮影が始まっていたのだ。

「'18年にフジテレビ系の月9ドラマから、シリーズは始まりました。コンフィデンスマンとは信用詐欺師のことで、長澤まさみがダー子、東出昌大がボクちゃん、小日向文世がリチャードという役を演じています。コスプレさながらにさまざまな人間に化け、“オサカナ”と呼ばれる詐欺のターゲットを手玉に取る仕掛けが面白い。彼らも犯罪者ですが、もっと悪いやつから大金を騙し取る様子が痛快なんです」(テレビ誌ライター)

海外ロケはコロナ禍で断念

 ドラマは『ギャラクシー賞』などを受賞。'19年には初の映画版として香港を舞台にした『ロマンス編』が公開された。

「長澤さんはブルーリボン賞の主演女優賞を受賞しました。主題歌のOfficial髭男dism『Pretender』はストリーミングの再生回数が年間1位に。'20年には映画第2弾の『プリンセス編』が公開され、興行収入30億円超の大ヒットとなりました」(映画ライター)

 最新作となる第3弾の『英雄編』は'22年の公開予定で、3月中旬からクランクイン。ロケ地となったのは、海に面した場所にあるヨーロッパの街並みを再現したテーマパークだ。

「海外でロケが行われるという報道もありましたが、さすがにコロナ禍で断念。地中海っぽい風景を撮れる場所を国内で探しました。NHK朝ドラの『まんぷく』や映画『鋼の錬金術師』でも使われた場所で、数日間休園して撮影をしていました。ロケ隊は近くにあるリゾートホテルを貸し切りに。ホテル内のレストランは使わずに食事は弁当にするなど、コロナ対策を徹底していたそうです」(前出・映画ライター)

 3月16日、撮影が行われていたのはテーマパーク入り口のすぐ外。長澤、東出、小手伸也が参加し、外国人のエキストラが10人ほど。周辺の施設は通常営業しており、多くの観光客の姿も。撮影を見つけた人々が集まり、歓声が上がっていた。

カフェで買ってきたドリンクを飲みながら、3人とスタッフが和やかに談笑していました。小手さんは“あらヤダ!”と手で口を覆う乙女チックな仕草で笑いを誘っていました。長澤さんは海軍士官のような制服の衣装で、東出さんと小手さんはスーツ姿。撮影中はダー子さんのハイテンションな声が響いていましたね」(居合わせた観光客)