公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会のHPには、聖火リレーの《感染症対策について》として《聖火ランナーの遵守事項》が書かれている。主な事前対策として、
 
 《実施2週間前から当日までの間、会食をしない、密集する場所への外出を避けるなど、新型コロナウイルス感染リスクの高い行動をご遠慮ください

 《体調が悪い場合や感染が疑われる場合は、速やかに、保健所や診断書に報告・相談をお願いします》
 
  などを呼びかけている。しかしPCR検査については、《走行前72時間以内のPCR検査又は抗原定量検査を推奨します。検査費用については組織委員会が負担します》と、あくまで“推奨”であって“義務”としていないのだ。
 
  また当日の対策として、体調が悪い場合の参加見合わせ、検温と消毒、体調管理チェックシートの提示などの措置が取られるとのこと。そして、気になるランナーのマスク着用に関してはこう書いてある。
 
 《マスクをご着用ください。(ただし、走行時においては、一定の距離を確保した上で、マスクを着用しないことを可能とします。)》
 
  各自治体はこのルールにのっとって、山本を含めたランナーがマスクを着用しなくてもいい、と判断しているようだ。

参加は聖火リレーだけではなかった

4月4日、聖火リレーで岐阜県内を走った山本耕史(NHK東京2020オリンピックHPより)
【写真】聖火リレーに参加した山本耕史、美ママぶりが際立つ堀北真希さん

 ところが、山本が参加したのは聖火リレーだけではなかった。2016年のNHK大河ドラマ『真田丸』で石田三成役を演じただけに、完走後にゆかりの地である関ケ原町が主宰したトークショーにも参加。マスク着用を義務付けられた、約200名の観覧客を前に登壇したのだ。

 同町の教育委員会教育課に当日の様子を聞くと、

山本さんは元気で(体調不良等は)まったくないように見えました。トークショーではマスクは外されていましたが、観覧客はもちろん、聞き手の方との距離は十分にとっていました。時間にして1時間程度で、マスクなしで接触があったのはその聞き手の方のみですが、体調は問題ないと聞いております」

 感染防止対策はしっかりとられていたようだが、楽しみにしていた観覧客へのサービスの側面もあったのだろう。マスクの着用は省かれたようだ。