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ー 思い描いたところはもうちょっと先

 1月9日から放送スタートしたテレ東ドラマ『俺たちバッドバーバーズ』で主演を務めている俳優・中島歩。話題になったNHK朝ドラ『あんぱん』でヒロイン・のぶの最初の夫役を好演するなど、活躍の幅を広げている中島にドラマの見所や今後の展望を聞いた。

「民放のドラマの主演は初めて。やっぱり俳優をやっている以上は、テレビドラマに限らず、主演はずっとやりたいともちろん思っていました。

 テレビ東京さんの深夜ドラマは、俳優を始めたころからお世話になっていて。小劇場や単館映画の俳優にもチャンスをくださっていたので、ずっとご縁を感じていました。そして、映画畑の阪元裕吾監督。“これぞ”という最高の作品だと思いました」

 と話すのは、中島歩。1月9日より放送が始まった『俺たちバッドバーバーズ』で草川拓弥とともにW主演している。

 美容師を辞め、破れかぶれになっていた日暮歩(中島)がたどり着いたのは、月白司(草川)が営む理容室。月白は裏稼業として、300万円を支払えば人生を整える“裏用師”でもあった。何も知らない日暮は、偶然にも裏用師テストに合格してしまい……。最強すぎる月白と不器用な日暮、ふたりで依頼人の期待に応えていく。

「日暮は正義感が強く、それをはっきり大きい声で主張できる。見ていて気持ちのいい人物になればいいなと思っています。

 “いや、向こうの立場もあるから”っていう多様性の時代においてほうぼうに気を使うと、こういう“正義の味方”みたいな人ってやりづらいんだと思うんですけど。ただ今作は、どう見ても悪い人を成敗する勧善懲悪。爽快、痛快なんじゃないかなと思います」

 心優しく、ハートは熱いが、戦えばヘナチョコ。そんな日暮は、バッテリィズのエースのような髪形をしている。前髪やサイドは短く、襟足だけが長い。

「“世界一ダサい髪形”として認定されているマレットヘアです。海外でうっすら流行してはいるんですけど、ダサいはダサい。インパクトがあるから提案をさせてもらったら、ヘアメイクさんも“僕もマレットだと思ってました!”と同意してくれて。地毛? いやいや、あんなには伸ばせないので、後ろはつけ毛です」

 演じている日暮とは異なり、中島はしばし熟考し、言葉を選びながら慎重に話す。

「芝居をしているときとギャップがあるって、最近よく言われますね。スイッチのオンオフ? うーん。まあ、『あんぱん』のお見合いだったら、この話し方じゃうまくいかないでしょうね(笑)。

 僕自身、ある程度カッコつけてサクサクしゃべるだろうし。今は取材中だから、取材の振る舞いをしているという感じで。みんな違うじゃないですか。お客さんの前と、家で家族と話すときの口調は。そういうことですよ」