思い描いたところはもうちょっと先
前朝ドラ『あんぱん』ではヒロイン・のぶ(今田美桜)の最初の夫・次郎を好演。穏やかで理知的で愛情深い人物だった。ほぼ同時期、昨年7月期の『愛の、がっこう。』で演じたのは器が小さくて粘着質な川原役。
『イクサガミ』(Netflix)、『新年早々 不適切にもほどがある!』(TBS系)ほか、今クールは『探偵さん、リュック開いてますよ』(テレビ朝日系)にも出演。放送中の大河ドラマ『豊臣兄弟!』では浅井長政を演じる。
まさに引っ張りだこ。それぞれの役柄はまったく異なるのに、どの作品でも“中島自身もきっとこのキャラクターのような人物なのでは?”と思わされてしまう。近年、演じた中でいちばん素の自分に近い役柄を聞いてみると、
「どの役をやっていても、“別の人”をやっているっていうつもりはないんです。どれも、自分の一部だと思っていますから」
ちょっと意外な答えが返ってきた。
「立場や時代、しゃべり方などの違いはありますけど。なんだろうな。別の人を演じようと思うと、“こういう人物をやりたい俳優さん”が画面に映るだけになっちゃうと僕は思っているんですね。それは嫌なので。役を通して表現しようとも、自分でいること。別の人物をやらないように、いつもしてます。どんな作品でも」
デビューして12年以上。役との向き合い方にも含蓄がある。役者を志したときに描いた自分自身に今、なれているのではないかと聞いてみると、
「いやいや。思い描いたところは、もうちょっと先にあるんじゃないかと思いますけどね」
それをわかりやすく説明していただくなら?
「“中島が出ているなら見てみよう”って思われたいですね。そういう俳優にはなりたいですね」
その願いは、もうすでに叶っているように思える――。
300万円で叶うなら?
もし、裏用師に300万円で人生を整えてもらえるなら、何をお願いする?
「腰、痛いんですよ。腰を治すための時間が欲しいです。ただ根本治療となると、かなり時間がかかると思うし、きっと仕事もセーブすることになるだろうから、300万円じゃできないんじゃないかな(笑)」
取材・文/池谷百合子











