さんまでも松本でもなく島田氏を選んだのに……

 紳助氏は宮迫との電話の中で、「俺ら来月もゴルフ行くねんけど、言うとくわ」と、紳助氏が吉本の会長とゴルフに行く予定があり、その際に宮迫のことを話すと示唆。何とか吉本に戻りたいという宮迫に対しても、紳助氏は「吉本戻ったほうがええよ。戻ってから辞めんのやったら辞めたらええねん。なんか変な感じで辞めてるからよくないわ」とアドバイスを送った。

島田紳助と松村邦洋('07年、陣内智則・藤原紀香結婚披露宴)
島田紳助と松村邦洋('07年、陣内智則・藤原紀香結婚披露宴)
【写真】大衆居酒屋でリラックスして飲むマリエ

 芸能界を引退している紳助氏をいきなりYouTubeに引っ張り出した宮迫に対し、今田耕司(54)が番組で「ホンマに出てほしかったら、紳助兄やんに個人的に電話して“YouTubeでトークの企画したいんで出てもらっていいですか?”っていうふうにして、“ええよ”ってなって初めて配信」と指摘し、「芸人としてのセオリーじゃないことをやってしまって、本人がどう思ってるんかなと思って」と苦言を呈したことも話題を呼んだ。

「実は宮迫さんは事前に紳助氏に連絡していたと明かし、すぐに今田さんの誤解も解けたといいますね。

 ただ、松本さんはダメ、さんまさんでも厳しいとなった今、吉本の会長ともいまだに親交が深く、ゴルフに行くような仲にある紳助氏にしか、宮迫の吉本と地上波テレビへの復帰を働きかけることはできないのではないか、と言われているんです。

 芸能界を引退した紳助氏ですが、いまだにタレントパワーは絶大で、松本さんも“紳助さんと共演したい”と言っているほどです。ただ、引退後これまで、事あるごとに“復帰は絶対にありえない”とコメントをしている紳助氏が、芸能界に完全復帰することはないでしょう。それでも、宮迫さんを復帰させる代わりに、吉本と組んで何か企画やビジネスをやるとなったら、吉本サイド、そしてその先のテレビ局も大歓迎なのでは、と言われていたんです。

 紳助氏が吉本やテレビ局にメリットのある動きをすることで、バーターではないですが、宮迫さんを吉本、そして地上波テレビに復帰させる、という交渉は十分に成立するでしょう。逆に言うと、もはやそうでもしないと、宮迫さんの吉本と地上波への復帰は難しいと言われているんです」(前出のお笑いプロ関係者)

 宮迫は4月3日、次長課長・河本準一のYouTubeチャンネル『河本じゅんちゃんねる』に出演。動画「【神回】宮迫さん初大号泣!雨上がり決死隊の宮迫博之は僕の大好きな兄ちゃんです。」の中で、号泣して「本当にみんな雨上がり決死隊が大好き。蛍原さんと宮迫さんが大好きなんです」と語る河本に対して、宮迫も涙を流しながら、「絶対実現しますわ。おかっぱさんに土下座してでもやってもらうわ」と、相方・蛍原徹(53)との復活を誓っていた。

 しかし、そこにきてのマリエが放った「動画爆弾」――。

 前出のお笑いプロ関係者は続ける。

マリエさんはお酒に酔って話したことですし、なぜ15年も経った今、暴露したのかという疑問も残ります。彼女が今後、そうした芸能界の闇の部分、パワハラやセクハラがあり、それが是正されていくことを目指す活動をしていくというのなら、今回の行動もより意味を持ってくるでしょう。しかし、酒の勢いで言ってしまったというだけなら……。

 さらに、どうやって事実関係、当時の状況を証明できるのか。もちろん彼女は、なんらかの“証拠”を持っているかもしれませんが……。ですがはやはり、紳助氏の枕営業要求は現状、マリエさんの言い分でしかありません。

 ただ、そうであってもです。今回のことで、テレビをはじめとする大手メディアは、今まで以上に紳助氏に触れづらくなったのは間違いないでしょう。紳助氏自身は、端から芸能界への復帰は考えていないでしょうが、宮迫さんとの動画を見る限り、“宮迫のために一肌脱いでやろう”という気持ちになっていた可能性はありそうです。そうした中で、紳助氏は以前にも増して“アンタッチャブル”な存在になってしまったわけです。

 紳助氏は動けなくなり、宮迫さんの吉本、地上波テレビ復帰への架け橋は完全に途切れてしまった。闇営業問題が報じられてから約2年が経ちますが、宮迫さんの復帰は当初よりもさらに遠のいたと言えるのかもしれません……」

 宮迫の吉本と地上波への復帰は、八方塞がりになってしまったのだろうか……。