訳ありノロケは、そもそも全員から祝福されることはありません。だからこそ「私はこれでいいし幸せ」という自分の満足感を積極的に出すことが、批判の声を根絶させないにしても、一定数に強さという印象を残し、納得感を与えます。

 矢口さんの積極的なノロケ発信には、こうしたいい意味での自分を貫き通す強さがあるのではないでしょうか。

 実際「不倫を貫き通せるのはスゴい」といったコメントも集まっています。もともとのキャラクターもあるかもしれませんが、批判の声がある以上、その批判を凌駕するほどの幸せを自分が感じ、そして自分が納得するまで発信することで、自然と支持する声も集まっていくように思うのです。

さらに上をいくのが、キョンキョン

 こうした自分の納得感を貫き通した例がもう1つあります。それが、女優の小泉今日子さん(55)の不倫宣言です。

小泉今日子との関係について記者会見を開く豊原功補(2018年2月)
小泉今日子との関係について記者会見を開く豊原功補(2018年2月)
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 2018年に俳優の豊原功補さん(55)との不倫関係を公言し、今年に入って豊原さん側の離婚が成立したと報じられた彼女。

 ノロケを発信していたわけではありませんが、当初から「(不倫の)罪は自分で背負う」とまで公言する姿は、まさに自分の納得感を追求した形での交際宣言だったのかもしれません。

 これらと比較すると、小島さんのノロケというのは、どうしても主張が弱く感じます。そもそも言うならしっかり言わないと、ただの「匂わせ」くらいに捉えられてしまいます。

 もともと彼女は器用に立ち回る能力を高く評価されていた一面もあります。だからこそ、突き抜けて自分の幸せだけを発信するのは、苦手なのかもしれません。

 でも恋愛は時に図太く突き進めた方が幸せになれたりするものです。ましてや、やましいことがないならなおさらです。

 隠しても批判。ちょっとノロケても批判。だったら自分が納得できるスタイルで恋愛を楽しんだほうが、自分らしく輝けて、周りも自然と納得するのではないでしょうか。

おおしま・りえ(コラムニスト・イラストレーター)
10代より水商売やプロ雀士などを経験後、20代で結婚と離婚をへてコラムニストとして活動を開始。自身の体験や取材、心理学の知識をもちいて、恋愛や親子問題をはじめ、広く人間関係についての情報を発信。読む人の新たな気づきにつながるコンテンツ制作をモットーとしている。Twitter(https://twitter.com/@utena0518)