「不注意」「多動性」「衝動性」がその特性で、得意と不得意の差が大きく、生活に支障が出やすい。鬱病や依存症などの精神疾患を併発する人も多い。

巣ごもりが苦しい状況を加速

共働きの夫婦、小学校と幼稚園の子どものいるご家族宅。「小学生のお子さん以外、全員発達障害と診断されています。物が多いので足の踏み場もない状態でした」
【写真】コロナ禍で増加する「汚部屋」「ゴミ屋敷」のビフォーアフター

「片づけたいのに、片づけられない」。やる気はあっても、できない、苦しい。ADHDの女性たちのストレスは、コロナで加速。心身の不調となって表れることもあるという。

「例えば最近の相談だと、テレワーク中の夫に片づけや掃除をサボっていると責められて鬱になってしまったという人が。家族間の関係もうまくいかなくなり、子どもを強く叱るなど心配なケースもみられます」   

 こういったタイプの人は、気がそれやすい、ちょっとしたことが気になって集中力が続かないケースが多い。コロナ前だったら、家族が出かけている日中に、ひとり、家事を進められたことも、在宅で家族が常にいるという状況では注意を持続することが難しいという声も多くある。

 自身もADHDタイプで臨床心理士の南和行さんは、

「物事を短時間で計画的に行うことには不向きで、さらには、苦手なことを先延ばしにしたりするクセも。片づけは誰にとっても、気がのらないことですが、それがADHDやADHDタイプの人にとっては、特につらい作業。嫌いなことにはいくら頑張ろうと思ってもやる気が出ず、とりかかれないのです。わがまま、怠け者と言われ続けても、本人の意志だけで解決することは困難です」という。