7月10日、ジャニーズ事務所副社長の滝沢秀明が代表を務める『ジャニーズアイランド』に異変が起きていた。ジャニーズJr.の情報を発信する動画サイト『アイランドTV』のHPから、8人のJr.の名前が忽然(こつぜん)と消えたのだ。

「削除されたのは荻野未友治、新藤樹力、内龍星、前田直樹、中村大輝、中村侑輝。そして時間差で福島海斗、福島北斗と計8人がプロフィールだけでなく、出演していたサイト内の全ての動画が見られなくなったのです。これは退所したと見ていいでしょう。

 ただ、数人のJr.が辞めていくのは毎年のことではありますが、説明もなく8人がいっせいに退所するのは稀なだけに、ファンも状況を理解できていないようです」(アイドル誌編集者)

 退所したとされる8人は下は22歳から上は24歳と『King & Prince』と同世代で、なかにはJr.歴12年の新藤樹力のようなベテランも含まれている。東京と大阪を合わせておよそ200人が在籍するというジャニーズJr.ではあるが、なぜ8人だけが揃って事務所を離れたのか。

“定年制度”が大きく影響していると考えられます」とはジャニーズ事情に詳しい芸能ライター。

「ジャニーズは今年1月、満22歳を迎えたJr.を対象に今後も活動を継続するか否か、を話し合う場を設けることを発表。双方で合意に至らない場合は契約を終了するという、まさに“Jr.の定年制度”とも言える方針を打ち出したのです。

 現在は準備期間として、本格的に適用されるのは2023年3月31日とのことですが、現時点で22歳を超えているJr.は居心地が悪くなるのは当然だと思います」

 22歳までに芽が出なければ“リストラ”対象、とも受け止められかねない定年制度だけに、彼らもこの半年間で思うところもあったのだろう。そして退所した8人に共通する、ジャニーズならではの現実があるようだ。

“無所組”はデビューできない⁉︎

 ジャニーズでは、その多くはJr.内でユニットが結成されて、そのメンバーをベースにデビューを勝ち取るという伝統がある。現在、その筆頭にいるのが『Travis Japan』、すでにテレビ出演も多い『HiHi Jets』や『美 少年』などであり、他7つのユニットがデビューを目指してしのぎを削っている。

 そして皆がユニットに参加できているわけではなく、8人も同様の立場にいたのだ。

「ファンからは“無所組”と呼ばれるJr.で、多くは10代の若い子たちですが、彼らのような20歳を過ぎた若者も多数います。ひたすらにレッスンを続ける日々で、主な仕事といえばデビュー組のバックで踊ること。一部で、ミュージカルや舞台での活躍が認められるJr.もいますが、そうした機会もなく、くすぶったまま年齢だけ重ねていく子もいるのです。

 おそらくは8人も、このままジャニーズにいても“ユニットに参加できない、デビューできない”と将来を不安に思っていたのかもしれません。ならば、20代の若いうちに新たな道に進む、それこそ『7ORDER』のように、ね」(前出・芸能ライター)

2019年8月、舞台『7ORDER』ゲネプロ会見にて

 今年1月にメジャーデビューした7人組アイドルグループ『7ORDER』。かつてはジャニー喜多川さんが名付けたユニット『Love-tune(ラブトゥーン)』として活躍したジャニーズJr.たち、いわゆる“辞めジュ”だ。

 いわゆる無所組ではなかったが、2018年11月をもって7人はいっせいに退所し、約半年後に『7ORDER』として活動をスタートさせた経緯がある。

 デビュー後は同月に武道館、2月に配信ライブ、そして7月23日からはコンサートツアーを控えるなど、“本家”にも負けないほどの活躍ぶりだ。

「もちろん、成功できるかは本人たちの努力次第ではありますが、『7ORDER』のスタイルも“定年制度”で漏れたJr.たちの“進路”の一つになる可能性もありますね。また22歳を前に進学を含めた別の道を模索する良い機会にもなるでしょう。

 今回、退所した8人がグループを結成するのかはわかりませんが、まだ若いんですから悔いなくやり切ってほしいですね」(前出・芸能ライター)

 ファンは8人が選択する進路を尊重してくれることだろう。