試合後の中山に話を聞くと

 次男への思いを聞くため、試合後に保護者たちの輪からはずれた中山を直撃した。

─4回戦進出おめでとうございます。脩悟選手、大活躍でしたね。

「ありがとうございます。コロナ禍で練習がほとんどできず、本人たちも悔しい思いをしていましたが、おのおのがグラウンドを借りたり、時には土手で練習したりしていましたね」

次男の脩悟は、対戦相手から13三振を奪い完投
次男の脩悟は、対戦相手から13三振を奪い完投
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─中山さんが練習に立ち会うこともあった?

「できる限りのことはしました。アドバイスをしたり。本当によく頑張りましたよ」

─長男も野球をされていましたが、また違ううれしさがありますか?

「長男のときはコロナ禍ではなく、練習もしっかりできて大会にも臨めましたから。今回はまた違った感じで感極まりますね」

─高校卒業後の進路を父としてアドバイスすることは?

「それは本人が決めることなので。まだはっきりしていませんが、今はこの大会で完全燃焼してほしいですね」

─ズバリ今大会の目標は?

「優勝と言いたいところですが、ひとつひとつ勝利を重ねていってほしいです」

 と、笑顔で快く応じてくれた。進路を次男本人に任せているのは、中山の子育て論によるもの。

“同じ育て方をしても、同じ子どもにはならない。みんな違って、みんないい”が中山さんの子育ての考えだそうです。今春、大学を卒業した長男もアナウンサーを目指していたそうですが、残念ながらどこの局からも内定はもらえなかったとか。

 それでも父への憧れもあり、芸能関係の仕事を諦めきれなかった長男には、所属する事務所の養成所をすすめたり、熱心にアドバイスしているそうです」(前出・テレビ局関係者)

 仕事の都合により観戦できなかった25日の4回戦で、惜しくも青山学院は敗退。次男の夏は終わりを迎えることとなった。

 それでも、試合後のインタビューでは、

「悔しいですけど、いい試合ができたと思います。苦しいことも多かったけど、キャプテンとしてやってこられたことに悔いはないし、最高の仲間とプレーできてうれしかったです」(脩悟選手)

 と、堂々とコメント。父の“完全燃焼してほしい”という思いは、ちゃんと届いていたようだ。