SASの症状には次のようなものがあるが、中でも顕著なのはいびき。

セルフチェックで確認しよう!

□家族や同居人から、いびきがうるさいと言われる
□家族や同居人から、寝ている途中で呼吸が止まっていると言われる
□日中、眠気やだるさがある
□朝起きると身体が重い
□起床時に頭痛や、頭が重い感じがする
□熟睡感がない
□夜中に何回もトイレに行く
□集中力や記憶力が低下しているように感じる
□不眠がある
□ドライマウスが気になる
□性的欲求の減退や、ED(勃起不全※男性の場合)がある

自覚しにくい睡眠時無呼吸症候群。セルフチェックで確認しよう
【写真】もしかしたら私も? セルフチェックリストと“日常でできる予防法”

「一般的にSASは、自覚症状が乏しい疾患です。いちばんわかりやすいのがいびきで、ご家族やベッドパートナーにいびきを指摘されて来院される患者さんが非常に多いです」

SASの治療は生涯続くもの

 いびきや日中の眠気など、痛みやつらさを伴わない症状だからといってSASをスルーしてはいけない。

SASを放置すると、高血圧や糖尿病、中性脂肪の上昇などを招き、動脈硬化が進行し、心不全や脳卒中のリスクが高まります。中等症以上のSASを治療せずにいると8年間で38%も死亡率が上がるという報告があるほどです。また、活性酸素が発生するので美容面にも影響を与えますし、妊娠中のSASが流産の原因になる可能性があるともいわれています」

 SASが疑われる場合、まずは「簡易検査」を受けることになる。

「血中酸素濃度を調べるセンサーと鼻の気流を感知するセンサーよってSASがあるかどうかを調べます。検査で中等症以上のSASが疑われた場合は精密検査に進みます。精密検査は1泊2日の入院をして行うことが多いですが、最近は自宅で検査を受けることができる場合もあります」

 精密検査によってSASと診断された場合、どのような治療が行われるのだろうか。

「いちばんスタンダードな治療は、鼻に装着したマスクによって一定の圧力をかけて上気道の閉塞を取り除くCPAP療法です。また、軽症の患者さんやCPAP療法が困難な方には、マウスピースを使って下あごを前方に引っ張り上気道の閉塞を防ぐという選択肢もあります」