やりがち健康法13選

【やりがち健康法1】
毎年必ず健康診断を受ける

●健康管理にまじめな人ほど病気になる!

 大きな病気の早期発見につながるので、60代までは健康診断を受けたほうがよいというのが大前提。でも、「健康診断のコレステロール値や血圧を気にしすぎて日常が窮屈になると、ストレスで免疫の働きが弱まるのでマイナスです。定期的な健康診断と食事制限、適度な運動をしているまじめタイプの人のほうが“自由人”よりも心臓血管系の疾患やがんなどによる死亡率が高いという調査結果もあるぐらいです」(奥村先生、以下同)

【やりがち健康法2】
60歳を過ぎて肺がん予防のためにタバコをやめた

●肺がんと喫煙の関係は不明。寿命も変わりなし!

「喫煙率は下がっているのに、肺がんの死亡者数は、1980年からの35年で約3倍に増加。喫煙すると肺がんになる可能性が高くなると思われていますが、本当に因果関係があるのかは疑問です」。ある老人ホームでは、タバコをやめてもやめなくても寿命が変わらなかったという調査結果も。「タバコを吸う人のほうが口内炎になりづらいし、風邪もひきづらい。喫煙によって身体に軽い炎症のような状態が引き起こされ、それが適度な刺激になって免疫力を上げているからだとも考えられています」

イラスト/上田惣子

【やりがち健康法3】
血圧が高いので降圧剤を飲んでいる

●薬の長期服用は脳梗塞のリスクを高める!

 最高血圧が140mmHgを超えると高血圧と判断されるが、「血圧の正常値は、20~30代の健康な人の数値が基準。年齢を重ねると血管の弾力がなくなり、血圧は高くなるのが自然なので、160くらいまでは気にしなくていい。むしろ、血圧を下げる薬を飲み続けるマイナスのほうが大きいです」。降圧剤で慢性的に血圧を下げると血流障害が起き、低体温やふらつき、認知症の危険が高まることも。「薬の服用によって血圧が下がるので、脳血管が切れる脳出血は予防できますが、その副作用で血管が詰まりやすくなり、脳梗塞が起きやすくなるのです」

【やりがち健康法4】
朝のジョギングを習慣にしている

●身体が目覚めていない時間帯の運動は死を招く

「まだ身体がしっかり目覚めていない朝にジョギングをすると、急激な変化に手足がついていけません。つまずいても身体が反応せず、転倒してケガにつながる可能性が高くなります。また、朝は脳の血流も不足ぎみなので、ジョギング中に突然死という悲劇はとても多いのです」。運動は、脳やホルモンの働きが活発な昼から夕方までに行うのがベスト。また、運動が本当は嫌なのに“しなくてはいけない”義務になってしまい、無理をしているとストレスになるので、気軽に行うのがよい。

【やりがち健康法5】
美と健康のために、水は毎日2リットル以上飲んでいる

●最悪の場合、水の飲みすぎで呼吸困難になることも!

「積極的に水分をとるのは悪いことではありませんが、飲みすぎはよくありません。血中のナトリウムの濃度が減って、頭痛や吐き気、手足のしびれといった低ナトリウム血症を引き起こす可能性も。さらに、その状態が続くとけいれん、呼吸困難、心不全になる場合も」。水分補給は1日最大1.5リットルを目安に、真水ではなくナトリウム成分が入っている飲み物を選ぶこと。一気に飲まず、何回かに分けて摂取するのが望ましい。