もしも番組が復活したら……

「スカイダイビングをやらされたときのこと。その日は強風で条件がよくなかったんですけど、30分、40分と待っても風が弱まらず……。風に流されました。インストラクターの先生から“着地は1mくらいのところからピョンとジャンプするような感じです”と聞いていたんですけど、全然違いました。ものすごい勢いで地面に向かっていって、最後はスライディングみたいになって、超怖かったですよ!」

 命がけの中、らっきょが考えたことは……ここでも、どうやって人を楽しませるかだから敬服もの。

ズボンのファスナーを下ろして露出して降りて行ったんですね。地上まであと10mくらいのところになると、みんなが“出てる! 出てるよ!”と言いながらゲラゲラ笑って盛り上がりました。でも、ひとりだけポール牧さんが、“いやぁ、君は芸人のかがみだ!”と、号泣していたんです。それがまたおかしくって……。めちゃくちゃでしたね」

 優勝賞品はもらえないけれど、ウケることが最大の栄誉なのだ。まるで大作映画のような大掛かりなロケと、生命の危機すら覚える体験の後の安堵感はひとしお。

「“キツかったけど、盛り上がってよかったね!”とお互いをたたえ合って。それでも、次回のことを考えるとだんだん憂鬱になりました」

 悲喜こもごも……。それだけ全身全霊を注いで取り組んでいた番組をまたやってみたいかと問うと、

「みんなで全国各地に1泊2日で行って、クレーンも使ったりいろいろやっているわけですから、制作費は相当かかっていたと思います。まさに、“伝説の番組”ですよね。もしも復活するとなっても、ちょっと考えますね。昔はケガとか怖くなかったですけど。実際、ケガをしてもかすり傷程度。若いから大丈夫という根拠のない自信がありました。でも、今はもう無理(笑)」

 本当にウルトラだったのは、すべてを笑いにささげた彼らだっての!

井手らっきょ '59年12月11日生まれ。たけし軍団の一員として、“裸芸”を持ちネタとしている。'18年には地元の熊本県に活動拠点を移した。現在熊本市でカラオケスナック『らっきょの小部屋2』の経営も行い、自ら接客をしている