『ボン・ヴォヤージュ』を運営する『オリエンタルランド』の広報部に、当日の混雑ぶりについて問い合わせると、

「ソーシャルディスタンスを保ってお買い物いただける人数でご入店いただいていました。しかしながら一部の棚にゲストが集まるケースは発生しており、一時的に棚に商品がなくなることはありました」

 と回答。客同士でのトラブルを把握していたかについては、

「ゲスト同士でトラブルがあったかどうかについての事実は確認できておりません」

 今後の対策について聞いてみると、

「引き続き混雑が予想される日には、来店予約の実施やキャストのモニター強化など、今後もゲストのみなさまが快適なショッピングをお楽しみいただけるように取り組んでまいります」

 との回答だった。いずれにせよ、1人でも多くのディズニーファンが、快適に買い物を楽しめる状況になることを願うばかりだ。

体調不良者が続出

 そんな中、今度は12月5日に日本最大のディズニーストア『ディズニーフラッグシップ東京』が、東京都新宿区にグランドオープンした。

 しかし、このショップでも“想定外どころではない”ほどの混雑があったとして、多くの人から不満が噴出。12月6日に来店した30代男性は、当日の様子を次のように明かす。

12月6日、『ディズニーフラッグシップ東京』に入店するための列はJR新宿駅の構内まで伸びた。順番をじっと待つディズニーファンは“ディズニー修行僧”や“地蔵”と呼ばれているという
12月6日、『ディズニーフラッグシップ東京』に入店するための列はJR新宿駅の構内まで伸びた。順番をじっと待つディズニーファンは“ディズニー修行僧”や“地蔵”と呼ばれているという
【悲惨写真】入店のために新宿駅の構内まで列をなす“ディズニー修行僧”たち

15分間隔で来店予約をするシステムでした。ただ、予約時間の10分前に駅構内の集合場所に足を運ぶと、自分と同じ予約時間の人だけでゆうに100人以上は並んでいたのです。予約アプリには“ご予約時間の10分前からお並び頂けます。それ以前のお並びはご遠慮ください。”と記載されているにもかかわらずです。ルールはあってないようなものでした。

 1つ前の予約時間の人達も全然入店できておらず、列の最後尾は新宿駅の改札近くまで伸びていて……。JRを利用していた人たちは、ディズニーファンの混雑に対して駅員さんにクレームをぶつけたり、ディズニーストアのお客さんたちの列をなぜか駅員さんたちが整理するという事態に。さらに、ストアの来店予約の確認を行うのはスタッフ1名だけだったので、確認作業に時間がかかって列が一向に進みませんでした……」(同・30代男性、以下同)

 入り口にあるグランドオープンを記念したキャラクターたちの巨大なオブジェがフォトスポット化し、写真撮影するディズニーファンたちが入退店をする人たちの妨げにもなっていたという。

「グランドオープンを記念した限定グッズや、海外のディズニーテーマパークで販売されたグッズ、東京ディズニーリゾートパーク内の蔵出し商品などのレアアイテムが今回の目玉でした。しかし、入り口付近の棚はすっからかん。

 ほかの棚に行こうとするも混みすぎてお客さんたちの身体と完全に密着し、買い物カゴのぶつかり合い。息苦しく、暑く、身動きが取れませんでした。施設内にはトイレや水分補給が出来る場所もなく、体調不良を訴える人もたくさんいらっしゃいましたよ