ビートたけしの青春時代を描いた同名の自伝を映画化した、Netflix『浅草キッド』の配信が12月9日からスタートし、泣けると話題を集めている。

「“幻の浅草芸人”と呼ばれた、師匠である深見千三郎さんと過ごした下積み時代を中心に描かれた作品です。改めてたけしさんの才能や情の深さを再確認できましたね」(映画ライター)

 鬼才・ビートたけしが再評価される中、家族にも注目が集まっている。

「来年1月からテレビ東京系でハロー!プロジェクト(以下、ハロプロアイドルが総出演する深夜ドラマ『真夜中にハロー!』の放送決定が発表されました。企画・プロデュースを担当する北野篤さんは、たけしさんの長男なんですよ」(アイドル誌編集者)

 2010年に大手広告代理店に入社。モーニング娘。や一昨年の『第61回日本レコード大賞』で最優秀新人賞に輝いたBEYOOOOONDSのミュージックビデオ(以下、MV)を手がけるなど、今やハロプロ作品には欠かせない敏腕プロデューサーだ。

「学生時代から音楽やお笑い、サブカルチャー関連のイベントに通っていて、“たけしの息子”ということもあり、文化人やミュージシャンに可愛がられていましたね。その当時から培われてきた人脈や知識もさることながら、アイドルやサブカルチャーへのリスペクトが感じられる仕事ぶりが好評です」(広告代理店関係者)

入社後は結果を残せなかった

 しかし父親同様、敏腕プロデューサーになるまでには意外な下積み時代も……。

「大学時代にロサンゼルスへ語学留学をしたのですが、卒業後は就職せずに新宿の大手CDショップでアルバイトをするフリーター生活を送っていました。店頭のPOP書きから始まり、バイトながらバイヤーも任されていたので、当時からセンスはあったのでしょう」(音楽ライター)

 中学時代の家庭教師が広告代理店に勤務していた縁で中途入社するも、しばらくは芽が出なかったとか。

何でも器用にこなせるタイプではないので、入社してしばらくは思うように結果を出せず、もどかしい日々を送っていたと聞いています」(前出・広告代理店関係者)

 所属する部署にアイドルのMV制作の依頼があり、担当したところ才能が開花。

「有名アーティストのオマージュなどがちりばめられたどこかバカバカしさがある作風は、アイドル業界ではあまりなかったので新鮮でしたね。かつ彼女たちの魅力を最大限に引き出してくれるので、アイドルファンからの支持も高いですよ。BEYOOOOONDSがレコ大で最優秀新人賞を受賞するなど躍進したのは、篤さんが手がけたMVの功績も大きいと思います」(前出・音楽ライター)

 この勢いで“MV界のキタノ”になれるか!?