化粧水を選ぶなら!

〜成分表記の“水の次”でふるいにかける!〜

「化粧水の第一審査は、成分表示の水の次に何が書いてあるか。エタノールの場合、揮発とともに肌の水分まで奪ってしまう危険性があります」

 手に取りたいのは、水の次にグリセリン、BG、DPG※といった保湿成分が書かれたもの。特にグリセリンは保湿力が高いので“買い”だ。さらに、

医薬部外品は有効成分が一定量入っているという国の“お墨付き”なので、簡単に高コスパ&効果的なものを見分けるポイントになります。プチプラでも化粧水の医薬部外品は豊富なので、美白なら有効成分にトラネキサム酸やビタミンCが配合されたものを選んで」

 また、有効成分でなくてもレチノールやヒト型セラミドは高価な成分なので配合しているだけで狙い目!

※グリセリン、BG、DPG、エタノールは化粧水の主なベースとなる水性成分です

レチノールがイイ理由「コラーゲンを活性化→シワ・シミをオフ」

 表皮のコラーゲンやヒアルロン酸の生成を活性化し、シワやハリをケア。「効果が高い反面、刺激も強いので、肌が弱い人はパルミチン酸レチノール配合を選んで」『サナ なめらか本舗 リンクル化粧水N』(常盤薬品工業)などに配合

ナイアシンアミドがイイ理由「シミと保湿をケア→敏感肌にも使える」

 コラーゲンの生成とセラミドの合成促進に作用。「シワ・シミ改善、保湿と幅広く効果あり。レチノールより効果は穏やかですが、敏感肌の人にも安心」『肌ラボ 極潤薬用ハリ化粧水(医薬部外品)』(ロート製薬)などに配合

ヒト型セラミドがイイ理由「人間の肌に近い成分→しっかり肌に浸透」

 肌の細胞間脂質の50%以上を占め、水分を保つ働きを持つセラミドとほぼ同じ構造を持つ。「『セラミドNP』など成分名に数字やアルファベットが付いています」。『LITS モイストローション』(ネイチャーラボ)などに配合

トラネキサム酸&ビタミンCがイイ理由「メラニンを抑え込み→シミに作用」

 メラニンの生成を初期段階で抑えるトラネキサム酸と肌表面にあるシミに作用するビタミンC。「Wで配合されていたら買って損なし!」『肌ラボ 白潤プレミアム 薬用浸透美白化粧水(医薬部外品)』(ロート製薬)はどちらの成分も配合

★もっと知りたい有効成分

 厚生労働省が効果や効能、安全性を認めた成分のこと。その有効成分が十分な濃度で入っている化粧品は「医薬部外品」と分類され、有効成分名に「*」印を付けるなど、そのほかの成分と表記上で区別している。

★さらに効果UP!

「お風呂上がりがいちばん肌の水分が蒸発するとき。入浴後、3秒以内に化粧水を(笑)。肌が乾かないうちに保湿重視の“第1化粧水”を塗り、落ち着いてから有効成分が入った“第2化粧水”で本格的なスキンケアをするのも手」