ちょい足しレシピ

■しょうが
 私のいちばんのオススメはしょうがです。生のしょうがには「ジンゲロール」という成分があり、血管を拡張させ、身体の表面を温めます。また熱を加えると「ショウガオール」に変化し、内臓脂肪を燃やし、身体の中から温めてくれます。

 ジンゲロールは皮の近くに多く含まれているので、表面をしっかり洗って皮ごとすり下ろすとより効果的。スプーン1~2杯ほどを白湯に入れて飲んでください。市販の乾燥粉末やチューブでもいいですよ。またすり下ろしたものを小分けにパックして冷凍保存もOK。私はティーバッグの紅茶に、すり下ろししょうがをたっぷり入れた「しょうが紅茶」を愛飲しています!

■はちみつ・黒砂糖
 甘さがあると、白湯はさらに飲みやすくなります。オススメははちみつ。混ぜものが入っていない、純度の高いものを選んでくださいね。またビタミンやミネラル、食物繊維が含まれた黒砂糖もオススメです。

■梅干し
 酸っぱさも白湯には合います。梅干しに含まれるクエン酸は、唾液分泌量を多くして、胃の働きを活発にしてくれます

■レモン
 ビタミンC、クエン酸が含まれるレモンは疲労回復や胃腸の働きを助け、美肌にも効果がある女性の強い味方。はちみつを足してどうぞ。

■大葉・ミント
 リラックス効果のある大葉やミントもいいですね。大葉はちょっとだけあぶって、細かくして白湯に入れて飲むとより香りが楽しめます。ミントもちぎって入れると、スーッとして鎮静効果がありますよ。

■味噌・昆布
 発酵食品である味噌にはアミノ酸が含まれ、ミネラルやビタミンもたっぷり。実は味噌汁を飲んでも血圧は上がらないという研究結果もあるので、栄養面、健康面を考えたら「味噌汁は最強の白湯」といっても過言ではありません! 私も昼食は味噌汁を飲んでいます。だしに使われる昆布もビタミンやミネラルが豊富。昆布だけを白湯に入れ、ほんの少し塩を足すと、美味しい白湯のできあがりです。

■シナモン
 漢方で「桂皮」と呼ばれるシナモンは、血行促進、整腸作用、鎮痛効果あり。白湯にパッとかけてどうぞ。甘さをプラスしても美味しいですよ(香辛料なので、とりすぎにはご注意を!)。

■葛
 風邪のひき始めのお薬「葛根湯」にも使われる葛は、漢方薬でもあります。とろみがついて、ポカポカと温まります。消化吸収がよいので、食欲不振のときにも。

■ハーブ
 ローズヒップやカモミールなどのハーブティーもオススメです。ビタミンCやリラックス効果など、目的に合わせて選んでみてください。ただハーブのとりすぎは身体によくないので、体調不良の方や妊婦さんはお医者さんに相談してくださいね。

教えてくれた、東洋医学をベースに診療を行う内科医の石原新菜先生
教えてくれた、東洋医学をベースに診療を行う内科医の石原新菜先生
【写真】仲睦まじい様子で愛犬の散歩をする桐谷美玲と夫・三浦翔平
教えてくれたのは……石原新菜(いしはら・にいな)
内科医。1980年長崎県生まれ。帝京大学医学部卒。イシハラクリニック副院長。さまざまな病気・症状に合わせた漢方医学、自然療法、食事療法による治療にあたっている。近著に『メタボ&むくみを撃退! 血圧、血糖値を下げたいなら発酵あずきとあずき茶をとりなさい』(WAVE出版)『お医者さんがすすめる不調を治す10倍ショウガの作り方』(アスコム)など。先祖は種子島の御典医。2児の母。

(取材・文/成田全)