「今まで縁のないジャンルだったので新鮮で面白かったです」

『君の足音に恋をした』でNHKドラマに初主演した加藤清史郎。子役から活躍しているが20代になって初めて青春ラブストーリーを演じた。

 加藤扮する主人公の大樹は空気を読み口下手で目立つことが嫌いな高校生。東京から大分県日田市に引っ越してきた初日に出会ったダンスチーム“下っ駄ーず”のメンバーで美少女の美咲(茅島みずき)に心惹かれていく。

「美咲とふたりだけの会話や川辺で自転車を押しながら歩くシーンでは恋愛要素のある作品だと感じながら撮影していて、これまでにない感覚を味わい新鮮でした。

 カメラの前で嫉妬するセリフや恋愛感情のこもった姿を演じたことがないので最初は不安でした。心のなかでときめいているけど、それが表に出てときめいているように見えているか。自分の恋愛面の部分をさらけ出しているような気恥ずかしさもあって面白かったです

あの“大河ドラマの子役”に「彼女ができたか」

 大樹のキャラクターは自身とは正反対という。

「大樹は人に対して無駄な話はしないけど、僕は友達が大好きで干渉しすぎておせっかいと言われるくらい。ケンカの仲裁もします。

 大樹が新しい場所で新しい人との出会いで変わっていくのは僕自身もある経験なので、根本的な部分は同じだと感じながら演じていました」

 NHKには特別な思いも。

「小さいころからお世話になっています。教育テレビ(『からだであそぼ』)、大河ドラマ(『風林火山』『天地人』)といった作品をきっかけに息子や孫のように思ってくださる方もいる。そういう方々には今回の青春ラブストーリーを“おっ、彼女ができたか!”とウキウキした感じになって見てもらえたらドラマの楽しみ方のひとつとしてうれしいです

 大分県日田市でのオールロケ。九州は縁のある場所だ。

「ミュージカル公演で福岡に行き、映画『#ハンド全力』は熊本で撮影、父親は鹿児島出身です。九州とは縁があるなと思っていましたが大分県は初めてです。行ったことがない土地で撮影するというのも新鮮でした。2〜3週間でしたが、大好きになりました。ごはんがおいしいし、街を歩いているだけで風情を感じられる。(撮影が終わって)帰ってきてからもマネージャーさんと“帰りたい”と話をするくらい素敵な場所でした