Uber Eatsは便利な反面、危険な部分も度々クローズアップされてきた。

「'19年には、Uber Eatsで注文した商品が30分遅れで届き、スープがこぼれていたため受取拒否をしたら、マンション共有部分に投げ捨てられたという男性の証拠画像付きツイートも話題になりました。

 その男性は“サポートに連絡したら、個人事業主だから関与できない、勝手に警察に連絡しろの一点張り。ありえない……”と憤っていました」(新聞社記者)

 他の出前サービスでは、自社のパート・アルバイトなど従業員による配達が一般的だが、Uber Eatsでは面接はなく、ネット上で登録すれば誰でも配達員(正式名称は配達パートナー)になることが出来る。

 契約関係はUber Eatsとは配達員には無く、個人事業主にあたるため、利用者と配達員がトラブルになっても当事者同士の問題なのだ。

過去には“恋文”でネット界隈を騒つかせたことも

 商品に関係するトラブルだけでなく、怖い思いをした女性もいる。

「'21年には、都内の女性が“今日体験した怖い話”として、Uber Eatsの配達員から直筆の恋文がポストに届いたというツイートが物議を醸しました」(前出・新聞社記者)

 手紙にはこう綴られていたそうだ。

《この前UBERの配達をして顔を合わせた程度だけど、気になったのでお声がけしますね!》
《気軽に話しかけて消毒こまめにやってた配達員を覚えてくれてたら自分です》
《もしよかったら、一緒に食事に行ったりUBER通さずに配達もしますよw》

 この“恋文”は瞬く間に拡散され、ネット界隈を騒つかせることになった。

 Uber Eatsでは、配達完了後の注文者との不必要な接触は禁止となっており、違反が確認された場合は、配達員としてのアカウントを停止されることになる。しかし、利用者とのトラブルは絶えない。そういった事情やコロナウイルス感染防止の関係もあってか、Uber Eatsは対面での商品の受け取りが不要な『玄関前配達』のサービスを推奨していた。

 しかし、今回TikTokで悲鳴を上げた女性は『玄関前配達』を利用していたにも関わらず、男性配達員による嫌がらせを受けてしまった。

 配達員の中には、藁にもすがる思いで生活費のために商品を届けるひとや、雨の中でも商品を届けてくれるひともいる。新型コロナウイルスに感染し、隔離期間中に注文をした人もいるだろう。

 誰でも登録出来る気軽さや、自宅にいながら注文できる便利さはUber Eatsのメリットとも言えるが、その反面、安心・安全という部分では少し欠けている部分があるのかもしれない。