それでも、ネット上には「木本も詐欺の片棒を担いだようなもの」「自業自得」といった厳しい意見もある。一方、木本の件が世間を賑わせているこのタイミングで、GACKTの復活配信がニュースになると、一部ネットユーザーから「木本よりヤバイ奴がいたわ」「GACKTって木本より悪質じゃない?」という声が寄せられた。

GACKTは2017年に仮想通貨業者・ブラックスターの仮想通貨『スピンドル』の広告塔となっていましたが、同年に行われた商談会に登場した際、資金決済法(無登録営業)に違反する恐れのある営業トークをしていたことを、19年3月発売の『週刊文春』(文藝春秋)がスクープ。

「金銭トラブルが多すぎて、胡散臭い」

 また、11年の東日本大震災後には、GACKTが復興支援の義援金を募るために設立した『SHOW YOUR HEART基金』をめぐり、振り込み先の口座が当初、オンラインゲームサイトを運営する『NHN Japan』のものだったため、ネット上で“義援金詐欺か?”と疑われ、批判を浴びたことも」(テレビ局関係者)

 結局、この義援金はしっかりと日本赤十字社に寄付されたそうだが、12年9月発売の「文春」では、GACKTが街頭募金で集めた震災の義援金の使途に疑惑を持った東京国税局査察部(マルサ)が、彼の自宅を強制捜査したという“横領疑惑”を報道。しかし、こうした義援金をめぐる疑惑については、20年1月放送の『直撃!シンソウ坂上SP』(フジテレビ系)に出演したGACKT本人が否定している。

 ただ、「スピンドル」問題は放置し続けているGACKT。彼は商談会で「1000万が2億に」「今までとは考えられない儲け方」などとその魅力を宣伝していたというが、上場後に大暴落。GACKTの話に乗っかって投資していた人々が巨額の損失を被ったのに対し、GACKTは暴落前に売り抜いて利益を得ていたとされ、やはり「詐欺だったのではないか?」と疑われているのだ。

 このような背景を持つGACKTだけに、復活のニュースにも「そういえば、GACKTの仮想通貨トラブルはどうなった?」「広告塔してたなら、やっぱりGACKTにも責任あるんじゃないの?」「何食わぬ顔してメディアに復帰とか、ありえない」「金銭トラブルが多すぎて、胡散臭い」といった指摘が相次いでいる。

「“木本は責任をとろうとしているのに、なぜGACKTはそうしないの?”と両者を比べ、GACKTのスタンスを疑問視するネットユーザーもいます。木本の投資トラブルが騒がれているタイミングなので、このような批判はGACKT側もある程度予想できたのではないかと思いますが、それでも本人が平然としているあたり、『スピンドル』の件はもう気にもしていないのではないでしょうか」(前出・テレビ局関係者)

 ファンのために復活したというGACKTだが、ファン以外の世間の声はどうでもいいのだろうか。