「そらベッピンさんでな。シングルマザーで男の子2人を育てながら、市議会議員としても頑張ってはると思うてたんやけど……」

 大阪府寝屋川市の市民は、地元の女性市議の不祥事に驚いていた。

 1日、福岡県警は寝屋川市議の吉羽美華容疑者(42)を含む5人を詐欺の疑いで逮捕した。そのほかのメンバーは医療コンサルタント会社社長、会社役員、無職2人。吉羽容疑者らは共謀して、新型コロナウイルスの感染拡大で経営が悪化した福祉施設をターゲットにして犯行に及んだという。

「彼らが悪用したのが、一定額まで無担保・無利子の融資が受けられるコロナ融資制度。窮地の医療機関などに“自分たちに融資額の半額を紹介料として払えば、特別に融資が受けられる”などと嘘をついて話を持ちかけた」(全国紙社会部記者、以下同)

 やりとりのなかで吉羽容疑者は市議の名刺を見せて、

「“融資の特別枠を利用できる”と説明。無職の男性は“国や融資元の独立行政法人にパイプがある”などと共謀して信用させ、業務委託料名目などで約6000万円を手にしていた」

十数億円を騙し取った巨額詐欺の疑い

 警察は同様の手口で複数の医療機関などにも融資の仲介を持ちかけ合計で十数億円を騙し取っていたとみて捜査している。地元では弁が立つ“美人すぎる市議”として有名だった吉羽容疑者とはどんな人物なのか。

 寝屋川市の出身。建設関係などさまざまな仕事をしていた父親と、専業主婦で美人の母親の間に産まれた。実家近くの住民によると、

「一戸建ては、おしゃれで変わった外観をしていて、見るからに裕福なお宅でしたよ。小学校は地元の公立小学校でしたが、私立でお嬢さんが通う中・高一貫校に入学。大学も私立の名門・関西学院大学に通っていました」

 大学卒業後、一時はスポーツクラブに勤務するも、その後は政治家を志して政党機関の職員に。そして07年に寝屋川市議に初当選。当時、“美人すぎる市議”として名をはせ、『綺麗』という写真集も発売した。

 11年に市議の再選を果たす。以降は衆院選など国政に3度チャレンジするもすべて落選している。