安倍元首相銃撃事件以降、世間の耳目を集めている旧統一教会(世界平和統一家庭連合)が10日、1か月ぶりに会見を開いた。同教会の田中富広会長は、

「犯人とされる容疑者が、教会への恨みを動機として行動に出たという報道を受け、重く受け止めています。社会のみなさまへお騒がせしていることに深くお詫び申し上げます」

 などと謝罪の言葉を口にするも、「霊感商法は行っていない」という主張を繰り返した。

 そんな中、日本最大のフリマサービス『メルカリ』に出品されていた“ある商品”も再び話題になっている。半年以上前に売りに出されたこの商品の説明文には、『統一教会 天聖経』と書かれていて、旧統一教会が貢献度の高い信者に贈呈する聖本だというのだ。

 全国霊感商法対策弁護士連絡会の山口広弁護士が「(旧統一教会の)信者が3000万円で買わされている」と主張していた“聖本”、果たして本物が出品されているのか……。『週刊女性PRIME』が旧統一教会に確認すると──。

(以下は、2022年7月15日に配信した記事の再掲載です)

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「信者になった方々の財産は丸裸にされている」

「すべての財産は神様にすべて捧げなさいというのが残念ながら統一教会の教えですからその結果、家庭崩壊になってしまう」

 7月12日に開かれた会見で全国霊感商法対策弁護士連絡会の山口広弁護士が宗教団体「世界平和統一家庭連合(旧統一教会)」についてこう非難した。安倍晋三元首相の銃撃事件を起こした山上徹也容疑者が同教団に恨みを持っていたことが明らかになってから、旧統一教会を巡る報道が後を絶たない。

「山上容疑者は調べに対し、“母親が多額の献金をして破産し、家庭生活がめちゃくちゃになった。(旧統一教会を)絶対成敗しないといけないと思い、教団のトップを狙ったが接触が難しかった”と供述しています。山上容疑者は安倍氏が教団に映像でメッセージを送っているのを見て“繋がりがあると思って狙った”と述べています」(全国紙記者)

90年代後半、“聖本”は貢献度の高い信者に贈呈された

 これにつけて旧統一教会は11日に緊急で会見を開き、山上容疑者が教団の信者ではないと主張。母親は現在も信者であると公表した。「献金は本人の信条に基づく」としたうえで、トラブルの存在は否定した。その翌日に行われたのが冒頭の会見だ。現在も聖本や印鑑、壺などの霊感商法による被害が続いていることについても言及した。去年だけで3億円以上もの被害相談が寄せられたとしている。また、山口弁護士はマスコミのカメラを前に同教団の“聖本”を掲げて、このように声を張り上げた

「これが単なる本なんですが、これを統一教会はいくらで信者に買わせるか。3000万円です。こんな普通の本が3000万円です。常識外れ」

 すでに報道されているところによれば、山上容疑者の母は同教団に対し1億円近くの献金をしており、1999年に祖父の家を売却、2002年には自己破産をしたとある。同弁護団は、会見で旧統一協会による霊感商法の一つがこの聖本の販売だと主張している。

「3000万円と言われている聖本は90年代後半に日本に出回ったもので、教祖の文鮮明(ムン・ソンミョン)のサイン入りの教祖の教えが書かれた説教集だと言います。

 教団はとあるメディアの取材に対して“この聖本については売り物ではない、貢献度の高い信者に贈呈するもの”と回答しています」(宗教問題に詳しいジャーナリスト)

──いま、この“聖本”がフリマアプリの『メルカリ』で売りに出されて話題になっているというのだ。