SNSのトレンドを沸かせた“矢作ロス”

 ひねくれ者だがどこか憎めないキャラは、視聴者のハートをわしづかみ。矢作が独立し登場しなくなったときは、SNSで“矢作ロス”なんて声も飛び交った。

「僕はSNSとか見ちゃうと影響を受けそうなので、あまり見ないようにしているんです。ただ、家族がネットで反響を見つけたみたいで、“トレンド1位にいたよ”という知らせが届きました(笑)。フォンターナを辞めたあとは“矢作ロス”って言っていただいたみたいで、それは本当にうれしかったです」

 普段あまり料理をしないと語る井之脇は、料理人役を演じるに当たり日々練習を。

「最初のころ料理監修の方に、イタリア料理の練習にはカルパッチョがいいよって教えていただいて。魚ってやわらかいので包丁を引いて使って、一緒に盛り合わせるラディッシュはかたいので押して切るから、2種類の使い方が練習できるんです。なので、昨年末と今年の頭は、毎晩カルパッチョを食べていました(笑)。沖縄料理の練習で、島らっきょうの代わりに玉ねぎをむく練習もしましたね」

 最終回に向けいよいよ1か月を切った本作。独立し店を始めた暢子と矢作は、どうなっていくのか?

「暢子としては、これまでいろんな悩みがあって、波瀾万丈だったと思うんです。そんな彼女が最終的にどこに着地するのか。矢作も沖縄料理を通して人とつながることが好きになっていったりと、少しずつ変わっていくんです。挫折を味わった男がどう成長するのか。そこを楽しみにして見ていただければと思います」

好きな沖縄料理はコレ!

「やっぱり沖縄そばですね。物語後半のキーになっている食べ物なんです。撮影で5、6杯食べなきゃいけないんですけど(笑)、料理監修の方が作ってくださる沖縄そばが本当に美味しくて。毎日食べてもいいなって思いますし、この作品であらためて好きになりました」