安倍元首相の“顔に泥を塗る”

 海外事情にも精通する政治ジャーナリストによると、

「無論、イギリス国内から国葬への反対意見が聞こえることはほぼなく、多くの国民が純粋に女王に哀悼の意を表しています。そしてバイデン米大統領がすぐに参列を発表したように、こちらにはG7をはじめ、世界各国の首脳らの訪英が予想されます。

 安倍元首相の外交功績は讃えられるべきではありますが、両国における国葬の“現実”が物語るように、これが現政権の人気と人望も含めた、世界から見た日本に対する評価の現実なのかもしれません。

 安倍元首相の死をも逆手に取って、国民総出の国家行事で内閣支持率の上昇と、自民党政権の盤石化を図った政府ですが、逆に故人の顔に泥を塗る結果になってしまわないか、不安は尽きません」

 そしてトルドー首相をはじめとした参列者の発表は、岸田首相ら政府による“フライング”だったとする声も。

参列者は政治的、また警護の観点からも国葬直前に発表する方針だったと言います。が、国葬への風当たりが強まっている今、政府はなんとか正当性を主張するために、体裁を保つために早々と発表に踏み切ったとも。これでトルドー首相らが不信感を募らせて、やっぱり“欠席”ということにならなければいいのですが(苦笑)」(同・ジャーナリスト)

 2021年の就任以来、諸外国に計7兆円以上もの支援を表明している岸田首相。“バラマキ”政策をしておきながら、イマイチ支持されないのは国内外でも同じようだ。