5年間で毎年、事故が起きている

 たしかにデビューからリングに立つまでの裏側も放送することが予想されるだけに、フワちゃんに万が一のことがあれば責任を追求されるのは日テレだろう。特に、同社の番組でケガを負ったタレントや芸人は多いようにも思える。

2022年3月、『世界の果てまでイッテQ』ロケ中に、「ロッチ」中岡創一が転倒して右足関節外踝骨折。

2022年2月、『サバイバル水鉄砲!一撃』収録中に、ゆうちゃみが転倒して左下腿骨折。

2021年9月、『バズリズム02』収録中に、アイドルグループ「Peel the Apple」メンバーがトランポリンで負傷(診断結果は非公表)。

2020年12月、『NETA FESTIVAL JAPAN』リハ中に、「マヂカルラブリー」村上が舞台の昇降機に足が挟まり左拇趾挫傷。

2019年11月、『ガキの使いやあらへんで!!』ロケ中に、佐野史郎が企画挑戦の最中に第三腰椎骨折。

2019年6月、『世界の果てまでイッテQ』ロケ中に、「フォーリンラブ」バービーが宴会芸を練習中に左アキレス腱断。

2019年5月、『世界の果てまでイッテQ』ロケで、「ANZEN漫才」みやぞんが火の輪くぐり挑戦中に左足首骨折。

2018年12月、『ウルトラマンDASH』はしごパフォーマンス練習中の『TOKIO』城島茂が腰椎横突起にヒビ。

 この5年間を振り返っても毎年、番組制作過程において何らかの負傷者を出している事実がある日テレ。その度に「出演者がけがをした事実を重く受け止め、今後はより一層、番組制作において安全対策に万全を期してまいります」などといった、お決まりの謝罪コメントを出してはいるがーー。

かつて収録中の死亡事故も

 スポーツ紙芸能デスクは「もちろん、他局でも同様の事故は起きていますが」と前置きしつつ、

「日テレさんは過去に、バラエティー番組収録中に死亡事故を起こしているだけに、また以降も番組がらみの負傷者を出しているだけに、どこか世間からは“また日テレか”と目立って見えるのかもしれません。

 それに『イッテQ』を含めた身体を張った、昔から大掛かりなセットを組んだ体当たり系番組が多いのも事実で、それが視聴率にもつながっていた一因だけに体質として根付いているのだと思います」

「スターダム側にも事情がある」とは、前出のプロレス専門誌・ライター。

「現在はYouTubeなどのWebコンテンツも増えて、色々な楽しみ方ができるようになりましたが、やはりファン層を広げるにはテレビの力は不可欠スターダムの特集番組をBS日テレで放送していることもあって、企画を受け入れたのも不自然ではありません。

 それにキッドや刀羅の苦言はデビュー戦を盛り上げるための“煽り”でしょうし、そこは素人相手でもしっかり“プロレス”をしてくれることでしょう。あとはフワちゃん自身がハシャギ過ぎて自分でケガをしなければ(苦笑)」

 フワちゃんが無事にリングを降りることを願うばかりだ。