YouTube歴が長く既にアンチ耐性に強い

 初めての著書『神と呼ばれる鉄道YouTuber スーツの素顔』では「私のことが嫌いな人は、かなり多くいるだろうと思っています」と語る。スーツ自身がYouTuberが嫌いだったので、嫌いな人の気持ちがよく分かるという。

 スーツはアンチコメントの1つ1つを丁寧に読み、さらにネット掲示版「5チャンネル」に集まるアンチコメントもチェックする。アンチの人の方が動画を隅々まで見ており、改善点が分かる教材になるからだ。

 当初こそアンチコメントに対して気に病んでいたものの、収益が上がるに連れて悩みは解決していったという。「チャンネル運営が軌道に乗ってくる喜びは、まさに天にも昇るほど」だと語った。収益が入る喜びに対して、アンチコメントなどなんともないということか。

 スーツは「見たい」「乗りたい」「やりたい」と思ったことは、どんなことでも
たとえ批判があってもやり抜く心構えなのだろう。

 運転免許の即日返納に対して、「自分も運転が苦手で返納したいと思いながらできなかった。見本にしたい」「日本の道路は無法地帯という問題提起に共感できる」「免許返納した方がいいという運転をする人は多い」など共感する意見も多かった。

 即日返納の奇抜さにばかり目がいくが、スーツが言いたかったことの本質を掴んでいる声も多くあった。

 スーツの行動は日本の交通事情に一石を投じるだろうか?