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ー 10月分は適用外、さらにキャンセル料も発生

 10月11日、最大で1万1000円が補助される観光支援策『全国旅行支援』がスタートした。1人1泊あたり8000円を上限で、旅行代金が40%割引に。加えて買い物などで使用できるクーポンが平日3000円(休日1000円)分付与されるため、最大で1万1000円分の補助となる。

「受付開始直後から予約が殺到し、一部の自治体ではすでに想定額の上限に達してしまい、対象外になるケースも。また予約サイトや旅行会社、ホテルによって旅行支援の開始時期や予約済みの案件への対応が違うため、早くも混乱が起きています」(ネットニュース編集者)

 なかでも、旅行会社HISの対応を巡って、世間からの批判が殺到している。

「政府が全国旅行支援は既予約分も適用可能と発表したこともあり、HISは公式サイトや店頭で事前予約を推奨していました。しかし、国から割り当てられた予算が思ったより少なかったようで、突如“事前予約していたお客様全員を対象にするのが難しい”と、既予約分は対象外になると発表したんです」(同・ネットニュース編集者)

 とくに予約者の反感を買ってしまったのが、キャンセル料を巡る対応だ。公式サイトでは、

《HISでご予約済(10月14日(金)午前11:59までのご予約)のお客様で、全国旅行支援を適用希望のお客様におかれましても、専用商品にて改めてご予約ください。ご予約済の旅行をお取消の上、専用フォームより取消料免除申請を行っていただく予定です。専用商品でのご出発確認が取れ次第、元のご予約に対して発生した取消料のご返金をさせていただきます》

 と記載されているが……。

10月分は適用外、さらにキャンセル料も発生

「HISで新たに予約を取り直さない人に関しては、キャンセル料が通常通り発生するということなんですよ。HISでは10月14日から旅行支援専用プランの発売はされますが、適用になるのは11月1日出発からのプランのみ。既予約分も後から適用されると聞いて10月分の旅行をHISで予約した人は、旅行支援が適用されないプランで行くか、キャンセル料を払って他社サイトで予約をし直すかの二択なんです。以前から公式サイトで事前予約を推奨していたわけですから、せめて10月分の予約に関してはキャンセル料がかからないようにするのが筋だと思います」(予約していた女性)

実際にSNSでは、

《HISが急に手のひら返し。適用商品申込以外で予約をキャンセルするとキャンセル料発生。結果、他の旅行会社で安い商品見つけてもキャンセル料が発生し損する。HISは悪徳企業です》

《全国旅行支援HISの専用ダイヤル12時〜17時まで電話したけど、1回も繋がらない。オペレーターが少ないのか。クレームが多いのか。HISはきっちりとした説明すべき》

 とHISへの不満ツイートが散見される。一方、ホテル関係者からは旅行会社や予約サイトを擁護する声も。

《HISや楽天トラベルを責めてる方へ! #全国旅行支援 統一窓口や都道府県、観光庁に文句を言ってくれ。金曜日に参画承認されてから火曜日までに発売体制整えろ、しかもルールは一般公開しない…って無理ゲー以外の何者でもないやん》

 旅行支援は“日本経済を支える大きな柱であり、コロナ禍で困難な状況にある観光業界を支援する”ためにスタートしたものだけに、政府にも問題がありそうだ。

「旅慣れしていない人にも観光してもらうのが大きな目的のため、体制がきちんと整っていないのにスタートさせた政府がいちばん悪いでしょう。とはいえ、それを差し引いてもHISは公式サイトで事前予約を推奨していたわけですから、キャンセル料が発生しないようにしたり、それ相応のクーポンを配布するなどしてケアをするべきだったと思います」(トラベルライター)

 10月11日からは新型コロナウイルスの水際対策が大幅に緩和。海外からの個人旅行も解禁されたが、まずは国内向けの旅行支援策の対応をきちんとやってほしいものだ。