チベット自治区ラサ市の徳吉羅布児童楽園では、『ドカベン』の主人公である山田太郎のオブジェの存在に驚かされた。

チベット自治区の山田太郎。経緯は不明だが、おそらく正規品かと……(撮影/関上武司)
チベット自治区の山田太郎。経緯は不明だが、おそらく正規品かと……(撮影/関上武司)
【写真】え?まさかこれがドカベン? なにかと似ている驚愕のオブジェたち

 退色していたが完成度は高く、正規品のように思われた。どのような経緯でラサ市に設置されたのか不明で、詳細が気になるところだ。また、中国奥地の遊園地では野犬が見られるケースがあり、同園でも複数の野犬が徘徊。狂犬病の可能性もあり、接触は避けるべきだ。

 中国遊園地のトイレを観察していると、他とは一線を画するような珍種、激レアものも存在する。中国各地で見られる、壁がない状態のいわゆる“ニーハオトイレ”は以前よりも激減しているはずだが、田舎の観光地には壁どころか天井すらないトイレがあり、絶句させられた。

山西省運城市の観光地にある、仕切りの壁も天井もないトイレ!(撮影/関上武司)
山西省運城市の観光地にある、仕切りの壁も天井もないトイレ!(撮影/関上武司)

 江蘇省常州市のテーマパークの『嬉戯谷』には小便器の前の壁に美少女萌えキャラが描かれたトイレがあり、女子トイレの状況がどうなっているのか気になって仕方がない。イケメンキャラが描かれていると予想しているが、男性の筆者はこの目で確認できなかった。

 中国でここまで日本産コンテンツが浸透していることに驚きだが、今後の日中関係次第では排斥されるかもしれない。機会があれば早めに行くことをおすすめする。

関上さんの最新刊『中国遊園地大図鑑 西部編』(パブリブ刊 税込み2420円)内陸部の遊園地の他に、コラムでは街中の珍看板や偽白雪姫も紹介。驚愕の後に「パクリとはなにか」を考えさせられる一冊
せきがみ・たけし 1977年生まれ。愛知大学経営学部経営学科卒業。日本や中国のB級スポットや珍スポットを紹介する旅行ブログ・『軟体レポート』の管理人。日本中に衝撃を与えた『中国遊園地大図鑑』シリーズで知られる。近著に『中国抗日博物館大図鑑』(すべてパブリブ)も