そして、この青木、田中と、6代目の吉田明世の退社後を比較すると、三者三様で非常に興味深いものが。

“自分もできる”と思ってしまった

女子アナの職を全うして、ミセス矢部という次の人生へ進んだ青木裕子さん。田中みな実さんはタレント性と女子アナとしてのスキル=回しのうまさなどで、退社後に大きく開花しました。彼女は別格ですね。ただ、そのあとが難しくなった。彼女を超えるのは不可能に近いので、その次の吉田明世さんには同情しちゃうところもあるんですが、“自分もできる”と思ってしまったのかなと。現在はラジオのレギュラーや絵本など資格を生かした活動をしていますが、フリーになって以降、そこまで成功はしていない印象ですね」(宝泉さん)

 7代目の山本里菜や現アシスタントの良原安美は、どの道を進むのか。あるいはTBSに留まり初代・小倉弘子と同じ道を歩むのか。注視したい。

〈『サンジャポ』歴代アシスタント〉
1代目 小倉弘子 2001年10月〜2002年2月(現在TBS
2代目 海保知里 2002年2月〜2004年9月(2008年退社)
3代目 竹内香苗 2004年10月〜2005年6月(2012年退社)
4代目 青木裕子 2005年7月〜2012年12月(2012年退社)
5代目 田中みな実 2013年1月〜2014年9月(2014年退社)
6代目 吉田明世 2014年10月〜2017年12月(2019年退社)
7代目 山本里菜 2018年1月〜2022年3月(現在TBS
8代目 良原安美 2022年4月〜出演中

城下尊之
芸能リポーター。元スポーツ新聞記者。『ルックルックこんにちは』(日本テレビ)『情報ライブ ミヤネ屋』(読売テレビ)『スッキリ』(日本テレビ)『バイキング』(フジテレビ)ほか、出演番組多数。
宝泉薫
アイドル、二次元、流行歌、ダイエットなど、さまざまなジャンルをテーマに執筆。著書に『平成「一発屋」見聞録』(言視舎)『平成の死 追悼は生きる糧』(KKベストセラーズ)。