恐怖の値上げに主婦の悲鳴も

 節約術や貯金にまつわる著書を出版している主婦、ののこさんも表情を曇らせる。

「電気代の値上げからくる物価上昇もばかになりません。必要のない部分は切り詰めていますが、このまま、さまざまなものの値上げが続くのなら、仕事を増やして、もっと稼ぐしかないかなと……」

 なくてはならない電気やガス。その料金高騰はあらゆる分野に影響するため、サービスや商品への価格転嫁もいよいよ本格的に始まり、2月に値上がりした食品類は5000品目を超えた。

 歴戦の節約主婦たちも悲鳴を上げる緊急事態。まさに負けられない戦いが、ここにある!

 つくもはるさん、ののこさんが実践している節約術は上で解説。すべて実践すれば年10万円節約も可能だ。

「この危機に、政府も負担軽減策を打ち出しています。2月からの電気・ガス代には、国から補助金が出ることになっているんです。このため大手電力10社や大手都市ガス4社では、電気、ガス料金が各社で実質値下げに。

 しかしこれは一時的なことで、全国で多くの電力、ガス会社が4月以降、さらなる値上げを申請しています。地域によっては春から、補助すら吹っ飛ぶほどの料金高騰が家庭を襲うことになるんです」

 しばらくの間、この高騰が落ち着く様子はないとのこと。この事態に立ち向かうためには、やはり少しでも光熱費を抑えていくしかない。

 丸山さんがすすめる冬の光熱費節約術のキーワードは「暖房効率」。一度、暖房で暖めた空気を外に逃さない工夫をすれば、エアコンの設定温度を下げることができ、電気代の大幅な節約につながるという。

プロが実践!冬を生き抜く節約術

「まず注目したいのは、窓まわりです。カーテンは遮熱性のある厚手のものを使用して、室内の暖かい空気を逃さないようにしましょう」

 窓は、熱が一番逃げやすく、冷気が入ってきやすい場所。重点的に対策したい。

「ユザワヤのオーダーカーテンがおすすめ。大型店舗なら生地代だけでカーテンを仕立ててくれるんです。

 手芸専門店だけあって布の品質は良いですし、自分の家の窓にピッタリ合ったカーテンを作ってもらえます。夏も外の熱い空気を遮ってくれるので、一年を通して節電が見込めますよ」

 さらに丸山さんがプッシュする暖房器具は、意外にも、昔ながらのこたつ。

「部屋全体ではなく、狭い範囲を重点的に暖めるこたつはコスパが良く、非常に優秀な暖房器具。初めは高温に設定しておいて、中が十分暖まったら低温に切り替えましょう。

 さらに熱を逃さないよう上掛けを二重にしたり、下に断熱マットや保温シートを敷いたりといった工夫をすれば完璧です」

 断熱マットや保温シートは滑って事故につながることもあるので、滑り止めを敷くのがポイントだ。

 日常生活の些細な習慣も、見直せば大きな節約になる。

「例えば、毎日使うお風呂。給湯パネルをずっとオンにしていませんか? 給湯が自動運転になっていると、浴槽のお湯が勝手に追い焚きされてしまいます。

 追い焚きはガスを結構使いますし、パネル電源を維持する待機電力もムダのもと。こまめなオンオフを心がけましょう」

 少しの工夫と生活の見直しで、節電、省エネは大きく捗る。今日からできる節約術を駆使して“光熱費最大の3月”を賢く乗り越えよう。