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ー 「誰かがやらないといけないんだったら」堀の決意
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ー 科料9000円に対する反応が続々と

「この40年、いろいろなことがありました」

 2月15日、東京・かつしかシンフォニーヒルズにて、デビュー40周年記念コンサート『Chiemi Hori 40th+1 Anniversary Live~ちえみちゃん祭り2023~』のステージ上でしみじみと語ったのはタレントの堀ちえみ(56)。そして、涙ながらにこう続けるのであった。

「今思うことは、このステージに立ててよかった。また歌えてよかった。そして、生きててよかったなって」

 2017年以来、ステージ4の舌がんとの闘病を経て6年ぶりのコンサートとなっただけに感慨深い思いがあったのだろう。その翌日、ひっそりともうひとつの“節目”を迎えていた。

「誰かがやらないといけないんだったら」堀の決意

 2021年6月にネット掲示板で「気持ち悪いから殺す」など掘ら複数の有名人に対して侮辱・脅迫をしていた罪に問われていた千葉県市川市の無職男性(30)に東京地裁で有罪判決が下された。裁判長は「ネットでの誹謗中傷は社会問題になっており、刑事責任を軽視することはできない」とし、懲役1年6か月、執行猶予4年、科料9000円の判決を言い渡している。

「今年1月に行われた公判のなかで被告は誹謗中傷の理由について、『仕事がうまくいかず、自分のイライラを発散するためにやった』などと説明。誹謗中傷した芸能人たちについて『5、6人に粘着した。本人にはどうせ伝わらないと思っていた』とも話していました。書き込みに同調するコメントがあったことに楽しみを覚えていた、と」(全国紙記者)

 2019年に舌がんと食道がんの手術を行っていた堀、昨年の初公判後のブログでは《大病を患った私にとって、『死』という言葉を向けられるのは、大変な恐怖であり、侮辱的で哀しい言葉でありました》と心境を綴っていた。また、昨年8月には『文春オンライン』のインタビューで誹謗中傷に毅然とした態度で向かっていくことについてこのように答えてもいた。

《変えていかないといけないですから。判例や事例といったものが積み重なることで、物事って変わっていくので、誰かがなにかをしないと。「誰かがやらないといけないんだったら、私がやろうじゃない」というだけのことで》

 ここ数年、大きく取り扱われることが多くなった芸能人への誹謗中傷だが、今回の判決を受けて、ネットではこのような意見が多く寄せられた。