「たしかにHPには後援会の入会希望者を募る役割もあるでしょう」とは、選挙事情に精通する政治ジャーナリスト。

「ですが、それ以上に自身の政治理念、政策や公約を掲げる、また活動報告する場として、国民の誰もが閲覧できるのが一般的な政治家のHP。他にもツイッターやインスタグラム等のSNSを活用する政治家も多いように、今やネットは政治活動、そして選挙運動においても不可欠なツールと言えます。

 しかし、信千世氏は公式なSNSを開設しているわけではなく、発信手段はHPのみと見受けます。確かに余計なことを書かないことで炎上リスクを回避できるかもしれませんが、4月の補欠選挙をどう戦うつもりなのか。地元を回ればそれで十分との算段でしょうか」

今から当確出てしまうのが日本

 信千世氏の“会員制”ホームページの開設はすでにネット上でも広く知れ渡っているようだが、《でも地元は当選させる》《それでも、たぶん当選してしまう山口県の文化》《今から当確出てしまうのがこの国です》と、補選の候補者が出揃うのを前にして同氏の“当選”を予言するような声も。

「2021年の衆院選では、信夫氏が対立候補の約3倍となる10万票以上を獲得しての圧勝劇となりました。おそらくは現状、後継者の信千世氏が山口2区で同票も受け継ぐことになり、さすれば当選は決まったも同然と言えるかもしれません。

 ただ、支援者だけに政治活動を教えるような政治家というのもどうなのか(苦笑)。前回の同区の投票率は51%と、まだまだ有権者の意思が反映される余地はあるはずですが、はたして信千世氏の思惑通りになるか」(同・政治ジャーナリスト)

 さらなる批判を受けてか、2月28日20時時点では再び閲覧不能状態になってしまった信千世氏のHP。補選までに有権者を納得させるような、政治家らしいHPを立ち上げる考えはあるのだろうか。