ラジオ番組で“明菜に質問”ができる

 前出の女性ファンは、

「新しいファンクラブ会員向けのサイトでは、明菜ちゃんのボイスメッセージや直筆メッセージが公開されているんです。ただ、メッセージの中には《元気になって、どこでも行けるようになりたい。なにより、みなさんに会いたいよ。でも、何も出来ないかも》といった弱気な内容もあって。まだ万全とはいえず復帰はもっと先の話かも……」

 明菜はこれまで2度、歌手としての活動を長期にわたって休止している。いずれも体調不良のためとされてきたが、何の病気で、どんな病状なのかは明らかにされていない。

「そんな明菜ちゃんに、ファンが質問できる機会がやってきたんです。4月以降にファンクラブ会員向けにラジオ番組を予定しているんですよ。今は明菜ちゃんへの質問を募集中です。ラジオ局から放送という形ではないんでしょうけど、とっても楽しみにしています」(同・ファンの女性)

 ファンクラブ会員のみが質問を応募できて、締切は3月15日。その告知ページには《中森明菜の長年の夢であるラジオ番組》とあり、《気ままなおしゃべり》がしたいとも書かれている。

 ただ、明菜は'80年から'90年代にかけて『ニッポン放送』や『TOKYO FM』などでラジオのレギュラー番組を持っていた。それが“長年の夢”とは、どういうことか。

 明菜を知る芸能プロ関係者は、こう推測する。

「人前で歌うことは好きな子でしたし、ファンを大切にする子でした。ファンあっての自分だということをよく理解しているんです。ですが、'90年代の後半からは、悪い評判を耳にすることも増えました。仕事をドタキャンしたとかね……。それ以降はラジオのレギュラーを持たせてもらえなかった。番組に穴をあけられては困りますから」

 以前、設立されたばかりの新事務所に、どうして旧事務所から移籍したのか、その理由を問い合わせたとき、こんな回答を得ていた。

中森としては、なんらかの形でファンとの交流をしたいという思いを長い間抱えており、前事務所では満足できなかったということです

 ラジオなら、リスナーからの質問を読み、それに回答するといった“交流”がある。一向に体調が回復しない中、明菜が懸命に手繰り寄せた再出発という一縷には、

「ずっと待ってくれているファンのため、まずはラジオで恩返しを……」

 そんな彼女の思いが詰まっていて─。