次に、今年2023年朝の第1週の3局の放送内容を書き出してみた。

●2023年4月第1週(月~金)の放送内容
・日テレ「ZIP」
ウクライナ 0本、事件事故 3本、生活情報 16本、明るい話題(MLB含む) 0本

・テレ朝「モーニングショー」
ウクライナ 0本、事件事故 7本、生活情報 7本、明るい話題(MLB含む) 6本

・フジテレビ「めざまし8」
ウクライナ 0本、事件事故 11本、生活情報 6本、明るい話題(MLB含む) 1本

 ウクライナの話題がたまたまこの週は出てこなかったというのはある。また「ZIP」は朝のニュースと情報番組で細かな話題が次々に出てくるので、この分類が合わないのは否めない。そうしたことを差っ引いても、全体に軽くなったことが感じられた。特にやはり「モーニングショー」がMLBを多く取り上げたのが目立つ。「めざまし8」が重い話題が多く、かえってワイドショーらしいようにも思える。

 2022年の重苦しい印象が、2023年は一気に明るくなった。

 ただこの翌週は北朝鮮のミサイルに対するJアラートについて論じるなど、「モーニングショー」の硬派な色が出てきたので、1週目だけを比べても断言はできない。ただ「スッキリ」がなくなったことで、8時台のテレビの空気が大きく変わったことは言えると思う。

過剰に追いかけ回すのがワイドショーだった

 そもそもワイドショーは、テレビの野次馬的な側面をもっとも象徴するカテゴリーだった。「マスゴミ」の言葉が使われるとき、それはワイドショーをイメージしていることが多いのではないか。その時々の好奇心を満たすべく特定の事件や人物にカメラを向けて、過剰に追いかけ回すのがワイドショーだったように思う。

 試しにまたこの10年間の4月第1週に最も時間をかけた話題を調べた(エム・データ「朝のニュースランキング」による)。ただし、朝の放送開始から午前10時までの集計なので、ワイドショーの前のニュース情報番組の話題も入っている。だがワイドショーは特定の話題に多くの時間を費やすので、ワイドショーが伝えた話題と捉えていいと思う。