未来の家族について思っていること

 前作では、同じアパートに住む喫茶店の店員・美月(山本舞香)に恋心を抱いていた狩野だが、今作ではどうなるのだろうか。

「たしかに匂わせるようなシーンがありましたね。ただ、今回は狩野と美月よりも、狩野とコタローの関係が明らかになっていく。前作から見ていただいている方には、すごく衝撃的な結末が待っているやろうと思います。僕自身も正直ビックリしましたから。どうなるかは、聞かれても答えられないですけど(笑)

 両親のネグレクトにより、かつて児童養護施設で生活していたコタロー。そのあいだに彼を残し亡くなってしまった母と、接近禁止命令が出ている父とともに暮らすことを夢見て、ひとり暮らしをするコタローにひとつの答えが出される。“家族”や“人と人とのつながり”を描く作品。自身の家族についても思いをめぐらすことがあるのだろうか。

弟が2人いるんですが、どちらも結婚していて。あとは僕だけ。早くに他界したおかんも心配してるやろうと、どっかで思ってますし、弟たちからも“兄ちゃん、親戚とかにめっちゃ心配されてんで”と言われて。相手がいたら、結婚したいんですけど……。いかんせん仕事が充実して楽しいので、結婚に目を向けられないというのも事実で。そうは言っても、子どもの運動会で走るとか、そういう経験もしてみたいという願望は少なからずありますよ」

笑顔にしてくれるあるモノと言葉

 今年3月まで出演していたNHK連続テレビ小説『舞いあがれ!』でヒロインの兄・岩倉悠人を演じ高い評価を受けた。

「みなさんにいろいろと言っていただけて感謝しかないです。声をかけられることも増えましたし。いい経験になりました」

 頑張った自分へのご褒美に何か欲しいものがあるのか尋ねると、

「きれいごとじゃなく、自分が出たドラマや作品が評価されたり、たくさんの人に見ていただけることが、一番うれしいです。それで十分。思いを込めて作品を作ってくださっているスタッフさんたちが、ちょっとでも報われてほしいなと思います」

 それでは、目の前の横山を笑顔にするための方法とは?

酒です。お酒と“もう終わりです”という言葉で笑顔になります。いまから飲みにいけるので(笑)。僕、夜しか食事をしないんです。夜ごはんを目標に1日を頑張ってる。今、なに食べようかなと考えてます(笑)」