平野たちが目指していたもの

 では、実際に「できない」ことは一体何だったのか。大手芸能事務所関係者はこう話す。

「ジャニーズ事務所ではある期間、幹部との面談が所属タレントとの間にありました。そこで平野さんたちはキンプリとして海外挑戦をしたいと希望したけれど、“できない”と言われたのではないかとファンは受け止めています。

 面談と同じ頃、後輩の『Travis Japan』がアメリカの大手レコード会社と契約し、メジャーデビューが発表されたので、平野さんたちもファンも納得いきませんよね。その上でファンが期待するような一文がブログに記載され、一部のファンたちは溜飲が下がったと思います」

 ただ、23日に日付が変わった0時には、ジャニーズ公式サイトから平野と神宮寺の存在はブログもろとも消え去り、キンプリは永瀬と高橋2人の新たなツーショットに、岸は個人の宣材画像に変わった。ファンからは「こういう時だけ仕事早い」と悲痛な声があがっている。

「平野さんは脱退発表後、雑誌などで“(活躍の場が大きくなると)できなくなることのほうが増える”、“王子様路線は恥ずかしかった”など本音をぶっちゃけてきました。

 脱退直前の18日に出演した『ぐるぐるナインティナイン』2時間SP(日本テレビ系)でも、“やっぱりこの業界で生きていると、あまり生きてるっていう実感がないじゃないですか”とサラっと爆弾発言もして、ファンを心配させていましたね」(テレビ誌ライター談)

 脱退騒動の急先鋒だとも言われる平野だが、キンプリとして最後の音楽番組『Venue101』(NHK総合)での生歌唱では、号泣して歌えなくなるなど胸に秘めた思いは計り知れない。

 退所してからはやりたい仕事をしたい、とも語っていた平野。ジャニーズ事務所所属ではなくなった彼は、今後どんな道を歩むのだろうか。