2018年の『M-1グランプリ』覇者であり、翌年の『R-1グランプリ』でもピンで優勝をかっさらった粗品。高校生ながら大会出場して舞台を踏んできた彼は、当時から一目置かれた“孤高の天才”だった。

「大学生時にNSCをすっ飛ばして吉本所属となった粗品。そんな将来有望なピン芸人とコンビを組みたがった芸人は多く、そんな天才がせいやを“選んだ”時は相当ざわついたそう。『M-1』優勝後は“第七世代”の旗頭として若手の代表格となり、一方で多才に多趣味、そしてギャンブル狂いと破天荒な一面もあるカリスマ。

 その反面、若くして売れっ子になったからか、はたまた頭が良すぎるせいか、先輩後輩問わずに他の芸人を見下すような態度もしばしば。同じく“上から目線”でもの言う中田だからこそ、粗品にはシンパシーを感じているのでしょう」

 今回、粗品が投稿した『THE SECOND』批評動画は、中田にとって心強い後押しになったのかもしれない。

粗品と中田の「決定的な違い」とは

 一方で、お笑い芸人を担当してきた老舗芸能プロのマネージャーは「中田くんは本気の提言だと思うけども」と苦笑い。

「含み笑いする粗品の態度から察すると、“よっしゃ、乗っかったろ”と完全にネタ扱いの発言ですよ。中田くんに噛みついたせいやのことも含めて“もっとおもしろくしたろ”とばかりに騒動をイジっているんじゃないかな。

 それに中田くんと粗品とでは決定的に違う部分があります。たとえ過激な発言をしたとしても、周囲には相方をはじめとした、イジったり拾ったりとネタに変えてくれる芸人仲間がいるということ」

 吉本興業を2020年末に退社し、翌年に妻・福田萌ら家族とシンガポールに移住。以降は芸人よりもYouTube活動を中心にしている中田。時に、かつての芸人仲間や人気ユーチューバーとのコラボ動画も投稿しているが、基本は一人語りがメイン。

「頭のいい中田くんのことだけに、YouTube動画は誰かに相談するわけでもなく企画を立て、第三者からの意見やアドバイスもなく配信を決めているのではないでしょうか。オンラインだけでは生まれない、芸人同士の生の会話で揉まれることがなくなった彼は世間からどんどん乖離しているようにも見えますね」(同・マネージャー)

 せめて遠く離れた地から気遣ってくれる藤森とネタ作りをしてはどうか。