冒頭の店主は、

「1年ほど前から20回くらいは2人で来ていました。うん、男性の仕事が終わってからだから、夜の9時か9時30分ごろかな」

 被害者の紗菜さんについては、

「テレビで紹介されている写真よりも化粧っけがなくて、もっと美人だよ。愛想がよくて、いい子だった」(店主、以下同)

 容疑者のほうは、大体、黒っぽい服装をしていて、

「いつも会計はすべて男性。ちょっと亭主関白というか、主導権を握っているように見えた。ええ、もちろん、仲のよさそうなカップルでしたよ」

事件1か月前、2人の間に漂っていた“不穏な空気”

 だが、今年5月下旬ごろ、一度、不穏な空気になったことがあったようで、

「互いに低いトーンでしたが、何かを言い合っていて、こちらが近寄れないほどの険悪な雰囲気になっていたんです。だから、離れて、そのままにしておいた。いつもは30分もしないで帰るのに、そのときは1時間ぐらいいて、ずっと不穏な感じだった。でも、6月になったら、また2人で仲良く来ていましたけどね」

 逮捕時の容疑者の姿は痩せていたように見えたという。

「店に来ていたときは、もう少しふっくらしていたと思う。彼女に別れを告げられて、彼もそれなりに思い悩んで、げっそりしたのかもしれないですね。とはいっても、この事件は誰がどうみても、容疑者のほうが悪い。彼女がかわいそうですよ」

 店主は商売柄、あまりこんなことを言ってはいけないとしながらも、

「長年、この接客業をしているとわかるんですが、容疑者はオラオラ系の感じがしたんですよ。2人っきりになって、気にくわないことがあれば、暴力的になっていたんじゃないでしょうか」

 愛情の裏返しが、悲しい事件の引き金となったのか。紗菜さんの冥福を祈るとともに、伊藤容疑者の謝罪と償いを待ちたい。