井上尚弥(右)とスティーブン・フルトン(井上のInstagramより)
井上尚弥(右)とスティーブン・フルトン(井上のInstagramより)
【写真】SNSで酷評された実況アナ、直撃されるも全く動じない井上尚弥

「まず前提としてKOされた。それは明確な事実なわけです。ただ、序盤のラウンドで井上選手のスピードに慣れ、徐々にギアを上げていった。これはフルトン選手のこれまでの試合を考えて、完全に凄まじいまでの狙い通り。事実、後半はポイントを上回ったラウンドもあります。実況は“パンチが見えていない”、“逃げている”なんて言っていましたが、序盤は苦戦しつつも基本的にフルトン選手は井上選手のパンチをほぼ完璧にガードしていたように見えました。ただ、最後に井上選手がそれを上回った。そういったすごく良い試合でしたよ」(ボクシング関係者)

 そもそも実況の鈴木アナはボクシング素人ではないのだ。

選手以上に肩に力が入りまくっていた

「日テレ所属ですが、WOWOWのボクシング番組の実況を担当するなど、“ボクシングアナ”です。今回の試合もくり出されたパンチを即座に解説するなど、ボクシングについて伝える能力はある。ただ、日テレの体質なんですかね。冬の高校サッカー選手権などを筆頭に、日テレのスポーツ実況は試合そっちのけで、“どれだけ片方に肩入れするか”、それによって“どれだけ盛り上げるか”、また場合によっては“どれだけお涙頂戴に持っていけるか”に寄りすぎることがあるので……。今回も井上選手の久々の挑戦者としての試合ですからね。選手以上に肩に力が入りまくっていたのか……」(前出・テレビ局関係者)

強いパンチ・言葉をくり出すのはボクサーだけでいいのだが……。