秋篠宮ご夫妻と佳子さまの親子不和

昨秋に改修を終え、秋篠宮ご夫妻と悠仁さまが住まわれている宮邸
昨秋に改修を終え、秋篠宮ご夫妻と悠仁さまが住まわれている宮邸
【写真】佳子さま、お忍びで参加されたダンス大会で弾けるステージを披露!

 一部では、秋篠宮ご夫妻と佳子さまの親子不和も囁かれているが、

「世間体を気にするのであれば、佳子さまの部屋はつくるのが自然。そこで噂されているのが、水面下で“佳子さまの縁談が進んでいたのでは”という話です」(宮内庁関係者、以下同)

 要するに、佳子さまにご結婚の見通しがあったために、改修後の秋篠宮邸に部屋が設けられなかったのでは、というのだ。

「現行の『皇室典範』では、女性皇族は結婚により皇籍を離脱します。元皇族のご実家は公邸にあたり、ご結婚後は一般人のように気軽に帰省しづらくなる。眞子さんと佳子さまの私室がつくられなかった理由が“おふたりとも結婚を控えていたから”だとすると、辻褄が合います」

 眞子さんの結婚は、国民からの祝福を得られたとは言い難かった。

「皇室全体を巻き込み、佳子さまもご結婚どころではなくなってしまいました。本来、新居が完成するころには佳子さまの婚約話が公になっているのが理想だったのかもしれません。ただ、結果的に縁談が消滅してしまい、“秋篠宮さまもひとり暮らしを容認せざるを得なかった”という見方をする人もいるのです」

 かねて「皇室を出たい」との思いを抱かれているといわれる佳子さま。ご結婚とともに、その願いを叶える日も遠ざかってしまうのか……。

「15歳以上の内親王が、ご自身の意思に基づき、皇室を離れるのは法律的に可能ですが、皇室会議で認められる必要はあります。政府が『女性宮家』設立の答申を受けている段階で、内親王の皇籍離脱に関する会議を開くハードルは高いですが、主要メンバーの同意が整えば可能でしょう」(皇室制度に詳しい静岡福祉大学の小田部雄次名誉教授)

 皇室会議のメンバーは、皇族2名、衆議員の議長と副議長、参議院の議長と副議長、内閣総理大臣、宮内庁長官、最高裁判所の長官と判事の計10人で構成される。

「皇室会議のメンバーにあたる皇族2名は、秋篠宮さまと常陸宮家の華子さまです。つまり、佳子さま“皇室会議を経ての皇籍離脱”に踏み切られる場合、秋篠宮さまがその可否を判断する一員となられるのです。ほかの議員もいますが、実父である秋篠宮さまの発言力は強いと思われます」(前出・皇室ジャーナリスト、以下同)

 眞子さんの結婚問題もしかり“個人の意思”を重んじておられる秋篠宮さまは、佳子さまの希望も尊重される可能性が高いという。

「この計画は、佳子さまが皇室を脱するための“窮余の一策”。ただ、眞子さんが皇籍離脱にあたっての一時金を受け取らず、結婚に関連するいっさいの儀式を行わないという異例の結婚を成し遂げたことを考えれば、“結婚せずに皇室を離れる”という前代未聞の選択肢も十分に考えられるのです……」

 プリンセスの“脱走計画”は誰にも止められない─。


小田部雄次 静岡福祉大学名誉教授。日本近現代史を専門とし、『天皇家の帝王学』など著書多数