腸内環境を改善して疲労臭を徹底予防!

 つまり、疲労臭対策には、腸内環境を整え、大腸内の短鎖脂肪酸を増やすことが重要。

「ビフィズス菌を含むヨーグルトなどの食材とともに、ビフィズス菌のエサとなる水溶性食物繊維やミルクオリゴ糖が多く含まれる、豆類、いも類、根菜類、海藻類、果物をとることがおすすめです。

 また、基本的な対策として、バランスのいい食生活や適度な運動、良質な睡眠をとるなど、生活習慣を改善して、健康な状態を保つことも体臭を軽減するためにはとても大切です」

疲労臭対策には「ビフィズス菌」※画像はイメージです
疲労臭対策には「ビフィズス菌」※画像はイメージです
【写真】更年期の体臭は3種類、イラストでわかりやすく解説!

 加えて、関根さんはストレスケアの重要性について次のように話す。

「心身にストレスがかかると、肝臓の働きは急激に低下します。ストレスは身体を酸化させることにもつながり、皮脂のニオイも強くしてしまいます。疲労臭をなくすためには、日頃からストレスや疲れを残さないことも重要だといえます」

体臭チェックは健康のバロメーター

 ここまでニオイの種類や対策法について解説してきたが、前述のとおり自分の体臭がにおっているかどうかは、確かめるのが難しい。何か方法はないのか?

「自分の体臭がにおうかどうかを確認するための方法として、着ていた服や下着、枕カバーなどをビニール袋に入れ、そこに少し空気を入れて袋を閉じます。

 次に一度、外の空気を吸うなどして鼻をリフレッシュさせてください。その後、ビニール袋の中を嗅ぐと、なんとなくですが自分の体臭がわかります」

 ネガティブなイメージが強い体臭だが、実は“健康のバロメーター”として捉えることもできるそうで──。

「そもそも自分の体臭は健康な状態であれば気にならないものなのです。『アレ? ちょっとにおうかも……』という人は、身体のどこかに不調を抱え込んでいる可能性も。長期間ニオイが気になる場合は、かかりつけ医に相談するのも良いかもしれません」

 今回取り上げた更年期の体臭について、「もしかして自分もにおっている?」と考えるとナーバスになりがち。けれど、体臭を気にしすぎてストレスがたまると、疲労臭の原因となり悪循環に。

 原因となる食生活や生活習慣などを見直すことで、体臭を気にしない、健やかな毎日を過ごしてもらいたい。