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ー NewJeansだけを別格視

 昨年7月にデビューし、日本でも人気を集める韓国の5人組ガールズグループNewJeans

BTSらが所属するHYBEの新レーベルADORの代表で、プロデュースしたグループは100%ヒットすると言われている女性ディレクターのミン・ヒジン氏が手がけたことでも注目を集めています」(音楽ライター)

NewJeansだけを別格視

 8月19日に千葉県内で開催された音楽フェス『SUMMER SONIC 2023』に出演した際は、彼女たち目的の観客が殺到したことでも話題に。その後、SNSでは“NewJeansおじさん”なる言葉が突如、トレンド入りし話題を集めた。

「NewJeansは90年代を彷彿とさせる音楽やファッションということもあり、これまでのK-POPファン層とは違う、“音楽性が素晴らしいからファンになった”と自称する40代以上の男性ファンも多いんです。

 しかし“NewJeansおじさん”と呼ばれる中年男性ファンはK-POPが好きじゃないのに、NewJeansだけを別格視して慕っているため、韓国の音楽シーンにリスペクトがないとK-POPファンから嫌がられているんですよ」(同・音楽ライター)

 トレンド入りした後SNS上では、

《NewJeansおじさんって馬鹿にするけど、アイドルを好きになったんじゃない、◯◯を好きになったんだって物言いは割とどこでも見かける気がする。外から見たら全員ドルオタなのに》

《NewJeansおじさんって自分がNewJeansおじさんという自覚はあるのかな》

 という声が多く上がった。“NewJeansおじさん”のような中年男性ファンが現れるのは、今に始まったことではないという。

古くはディスコサウンドを取り入れたモーニング娘。の頃から始まり、全力でパフォーマンスする姿が支持されたももいろクローバーZ、アイドルとメタルを融合したBABYMETAL、“楽器を持たないパンクバンド” BiSHなど、中年男性に刺さる音楽やパフォーマンスをする女性グループには、同じような新規男性ファンが多数現れました。

 “NewJeansおじさん”と同じように他のアイドルグループを下げて、推しグループだけを褒めてバッシングされていたので、“またか”という感じです」(アイドル誌編集者)

 なぜ、“NewJeansおじさん”のような中年男性が現れるのだろうか?

“推し活”が定着したこともありアイドルファンも市民権を得ましたが、長らく音楽シーンでは“アイドル=ダサい”と認識されてきました。そういう時代を経てきた自称・音楽好きのおじさん達は若い女性グループを手放しに応援することに抵抗があるようで、“音楽性を評価して応援している”という免罪符が欲しいのでしょう。

 でもアイドルやK-POPカルチャーをリスペクトして応援するのが本当のファン。“NewJeansおじさん”は結局、NewJeansを利用して“俺は音楽を分かっている”というマウントを取りたいだけにしか見えないから、バッシングされるんだと思いますよ」(前出・音楽ライター)

 “○○おじさん”は、推されているグループにとっても迷惑でしかない?