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ー 真剣佑演じるゾロの刀がぐにゃぐにゃに折れる

 尾田栄一郎の原作漫画『ONE PIECE(ワンピース)』(集英社)の実写版が、8月31日から動画配信サービス『Netflix』で配信がスタートした。

 同作は海賊王を目指すルフィが仲間とともに“ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)”を目指して大海原を冒険する物語。'97年に『週刊少年ジャンプ』で連載がスタートし、全世界における単行本の累計発行部数は5億冊を超え、「最も多く発行された単一作者によるコミックシリーズ」としてギネスにも認定されている。

 世界中にファンがいるだけに、配信前には不安な声も挙がっていた。

「日本の漫画を実写化した映像作品で“失敗”した例も少なくないです。ワンピースもファンが多い作品なだけに、どこまで原作を再現できるかなど、実写化に懐疑的な声もありました」(エンタメ系ライター、以下同)

真剣佑演じるゾロの刀がぐにゃぐにゃに折れる

 尾田氏自身がエグゼクティブ・プロデューサーを務め、「納得できなかったら公開を延期する」というかなりの力の入れよう。結果的に完成度の高い作品となり、世界84か国で1位を獲得し、成功を収めたといえよう。

 その一方で、思わぬところに視聴者からのツッコミが入る場面も。日本人で主要キャストに抜てきされた、新田真剣佑演じる三刀流の剣士、ロロノア・ゾロの戦闘シーンでのことである……。

「敵の攻撃を転がりながら華麗にかわしたのはよかったのだが、腰に差していた刀が完全に折れ曲がっているところが映し出されてしまいました。納刀されていたので、鞘だけでなく、刀ごと曲がってしまったということになりますね」

 この起こってはいけないシーンに視聴者からは

《見どころはぐにゃぐにゃに折れるゾロの和道一文字》

《ゴムゴムの実を食べたのか》

《剣士の恥晒し過ぎやろ》

《編集してるときに気づかなかったのか?CGでなんとかならなかったのか?》

 などとSNSでいじられてしまう始末で、海外からの投稿も多かった。

「鞘や柄のデザインを見たところ、曲がっていたのは、『和道一文字』という刀で、これはゾロが亡くなった幼なじみの形見として大切にしているものです。演じている俳優陣の安全面や派手なアクションを考えての配慮かとは思いますが、あれほどはっきりと曲がってしまっては、ファンからツッコミが入るのも無理はないですね」

 明らかなミスに見える今回の指摘だが、本当にミスなのか、それとも尾田氏考案の伏線のひとつなのか──。