デビュー当時の衣装を

 それぞれ妻や母として日常生活を送ってきた経験が、現場でもつい出てしまうという。

「例えば関係者用のお弁当も、もったいないから絶対に余らせたくないのね(笑)。今回、お弁当の発注担当はあっこなんだけど、人数を細かく把握してすごく丁寧にやってくれてます」

 唯一の心配事は、前回のコンサートに引き続き、今回もデビュー当時の衣装を着なければならなくなったこと。

私の衣装、思いっきり短いショートパンツなんです。当時の写真を参考にスタイリストさんが再現して作ってくださったんですが、遠慮したのか最初はゆとりのあるバミューダパンツみたいなものを渡されて(笑)。同じ恥をかくんだったら思いっきりかいても変わらないから、当時とまったく同じにしてほしいとお願いして、作り直してもらったんです」

 それも“一回限り”だと思ったからこそできた力技。

「でも逸ちゃんが、今回も着なきゃダメ!って言うんですよ(笑)。もう嫌だ~」

 同世代のファンに「みんなで集まれてよかった」と思ってもらえるようなコンサートにしたいという。

「7人の等身大の姿を見て、自分も頑張ろう!と思っていただけたらとてもうれしいです」

(取材・文/植木淳子)